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バーミンガム Birmingham

翻訳|Birmingham

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バーミンガム
Birmingham

イギリスイングランド中部,ウェストミッドランズ地域の中心都市。バーミンガム地区を構成する。ロンドンに次ぐイギリス第2の都市。ロンドンの北西約 177km,トレント川セバーン川,エーボン川の谷に取り巻かれたバーミンガム丘陵上に位置する。イギリスのほかの大都市に比べて歴史は新しく,集落が形成されたのはアングロ・サクソン時代になってからと考えられる。1166年勅許状を得て市場町となったが,14世紀初めまでは見るべきものもない小さな町にすぎなかった。15世紀末頃から金属製品の製造が盛んになり,刃物類や,のちには銃器,装身具類,真鍮製品などの生産で知られるようになった。18世紀には運河により南スタッフォードシャー炭田と結ばれるとともに,ジェームズ・ワットと市の工業家マシュー・ボールトンの共同経営会社による蒸気機関の製造が始まり,産業革命の中心的都市として工業が飛躍的に発展した。その後もイギリスの製造業の中心地として自動車,金属,機械工業が主要産業となった。工業の発展に伴って人口が急増し,市街地が無計画に拡大したため,20世紀に入って都市計画が実施された。第2次世界大戦後は周辺部への人口流出がみられるようになり,1960年以降,市の過剰人口を吸収するため外部にレディッチ,テルフォードの二つのニュータウンが建設された。しかし 1970年代以降,イギリスの製造業の衰退とともに雇用人口の減少が続き,経済が停滞した。今日では,従来の重工業以外に電子工学,プラスチック,化学など多岐にわたる工業に力が注がれ,宝飾品,銀製品などの伝統産業も有名。市の中心はビクトリア広場で,これに面して市庁舎やイタリア・ルネサンス様式の市会議事堂があり,議事堂の時計台は市のシンボルとなっている。バーミンガム博物館,科学産業博物館,シェークスピア記念図書館,メーソン・カレッジとして発足したバーミンガム大学,アストン大学などがある。郊外に国際空港があり,隣接して大規模な見本市会場ナショナル・エキシビション・センター(1976)がある。地区面積 264km2。地区人口 100万1200(2005推計)。

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デジタル大辞泉の解説

バーミンガム(Birmingham)

英国イングランド中西部の工業都市。中世から金物工業が行われ、産業革命とともに金属・機械などの工業が発達。人口、行政区99万(1991)。
米国アラバマ州中北部の工業都市。1871年に製鉄の町として建設され、鉄鋼業や商業が盛ん。人口、行政区23万(2008)。バーミングハム

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百科事典マイペディアの解説

バーミンガム

英国,イングランド,ウェスト・ミッドランズ州の中心都市。ロンドンの北西約180kmに位置し,ロンドンにつぐ第2の都市。運河で北海大西洋に通じ,鉄道の集中する水陸交通の要地

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デジタル大辞泉プラスの解説

バーミンガム

ロボットアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズのOVA「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」に登場する宇宙戦艦。地球連邦軍のバーミンガム級戦艦。全長398メートル。

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世界大百科事典 第2版の解説

バーミンガム【Birmingham】

イギリス,イングランド中部,ウェスト・ミッドランズ州(旧,ウォリックシャー)にある工業都市。地名は〈ベオルンマンド族の村ham〉に由来。人口101万8000(1995)で,面積とともにイギリス第2位,またコナーベーション(連接都市圏)の人口は200万を超える。セバーン,トレント,エーボンの各河谷にはさまれたミッドランズ高原上に位置し,スタッフォードシャー,ダービーシャー炭田や付近の鉄山,および充実した運河・道路・鉄道網を背景に,ミッドランズ工業地域の中核をなす。

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大辞林 第三版の解説

バーミンガム【Birmingham】

イギリス、イングランド中部の都市。機械・金属・化学などの工業が発達。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バーミンガム
ばーみんがむ
Birmingham

イギリス、イングランド中部、ウエスト・ミッドランズ大都市県の工業都市。人口97万7091(2001)。首都ロンドンに次ぐイギリス第二の大都市。ミッドランズ地方The Midlandsの中心都市でもあり、北西の工業都市ウルバーハンプトンとの間にブラック・カントリー(黒郷)とよばれる一続きの工業集積地域を形成している。発展の原動力は、産業革命期に石炭と鉄鉱石に恵まれたミッドランズ地方(とくにブラック・カントリー)がイギリス有数の製鉄・金属工業地帯として成長したためである。ジェームズ・ワットがマシュー・ボールトンの協力により最初の蒸気機関の製作に成功したのは、1762年バーミンガムにおいてであった。
 急速な工業化、都市化に伴ってスラム街が増加し環境悪化が進行したが、事態が劇的に改善されたのは第二次世界大戦後である。すなわち、大戦中、兵器産業があったためドイツ軍の爆撃で破壊されたが、戦後、被害地区を次々に再開発し、古く汚い市街地の大半が一掃された。今日、大企業の事務所が集まるビジネス街、ミッドランズ地方全体を商圏・サービス圏とする中心商店街や卸売市場、劇場、美術館、図書館、大学などが諸官庁とともに都心部を形成する。都心からやや離れた地区に工場地帯が広がり、鉄鋼業は衰えたが、自動車、オートバイ、自転車、電気機械、ガラス、金属、食品などの諸工場が立地する。市の工業発展の跡をたどる資料に富む科学・工業博物館、優れた絵画を収めるセントラル博物・美術館、18世紀建造の聖フィリップ教会などがある。[久保田武]

歴史

バーミンガムは、市場を有した都市として早くから形を整えていたが、中世から近代初頭にかけては拡大が停滞していた。ところが18世紀後半以降、製鉄・金属・機械工業を主軸に、イギリス産業革命の中心地の一つとして飛躍的な発展を遂げていった。17世紀末に1万5000であった人口が、18世紀末には7万に、20世紀初頭には52万へと急増したことに、その拡大ぶりがよく示されている。18世紀からの工業化を推進したのは、グループ「月の会」Lunar Societyをつくっていたジェームズ・ワット、マシュー・ボールトン、ジョゼフ・プリーストリーなどをはじめとする非国教徒を中心とした知識人たちであった。工業生産に必要な原料や製品の大量輸送は、1772年に開通したバーミンガム運河によって可能となり、さらに19世紀に入ると鉄道もいち早く敷設されて生産力の増大に大きく寄与した。
 都市としての急速な拡大の陰で、政治的権利の伸長は遅れ、下院への議員選出権獲得は1832年の第一次選挙法改正を待たなければならなかったが、政治的意識の高い市民は多く、19世紀のイギリスを代表する政治家であるジョン・ブライトやジョゼフ・チェンバレンも、バーミンガムを基盤として政治活動を行った。チェンバレンは1873~76年に市長となり、スラムを一掃するなど近代的都市への改造に貢献した。20世紀に入ってからも、都市計画や一方通行道路の導入など、他の都市に先駆けて実験的試みが行われた。第二次世界大戦で空襲によりかなりの被害を被ったものの、戦後は順調な復興を遂げた。[木畑洋一]

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世界大百科事典内のバーミンガムの言及

【選挙法改正】より

…選挙区には大きく都市選挙区と県選挙区とがあり,それぞれ都市と農村を代表するしくみになっていたが,両選挙区ともその多くが彼らの支配下にあった。というのも,都市選挙区の多くがイングランド南部等の農業地帯に集中していたからで,産業革命の結果,北部・中部イングランドに誕生した多くの都市,たとえばマンチェスターやバーミンガムは,10万都市になりながらも議員を出すことができなかった。また,懐中選挙区,指名選挙区などといわれて,選挙民もろとも大地主によって購入され,彼らの私有財産とみなされている都市選挙区も多数存在した。…

※「バーミンガム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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