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パルメット palmette

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パルメット
palmette

美術用語。図式化した花弁または葉文が扇状に広がった模様をいう。シュロを意味する palmから派生した語。ギリシアではこの形をアンテミオン (忍冬スイカズラ〉) という。その原形は古代メソポタミアに始り,古代エジプトのロータス (ハスの花の文様) とともに,ギリシア時代に現今のような形式ができあがり,古代世界一帯に広く伝播した。

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デジタル大辞泉の解説

パルメット(palmette)

シュロの葉を扇形に開いたような植物文様。古代エジプト・アッシリアを起源とする。→忍冬文(にんどうもん)

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百科事典マイペディアの解説

パルメット

葉が扇状に広がった植物文様で,根もとの渦文が左右にのびて連続することが多い。古代エジプトが起源とされ,唐草文の重要なモティーフとなっている。花の形がスイカズラ(忍冬)に似るので忍冬(にんどう)文と呼ばれたこともあったが,現在では空想的な植物文様とみる説が有力。
→関連項目文様

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世界大百科事典 第2版の解説

パルメット【palmette】

植物性文様の呼称の一つ。2本に分かれた渦巻分岐点を中心に扇形にひらいた形をいう。これは古代エジプトのロータス系の文様が起源だとされ,各地域・時代でさまざまに展開した唐草文様の重要なモティーフになっている。パルメット文はかつて忍冬(にんどう)文と呼ばれたこともあったが,現在では必ずしも忍冬(スイカズラ)の模倣によって生じたのではなく,空想的な植物文様とみる方が有力となっている。エジプトでは扇形が左右対称で動きが少なかったが,それをリズミカルな植物文様としたのはギリシアである。

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大辞林 第三版の解説

パルメット【palmette】

シュロの葉をかたどったとされる、先端が扇形に開いた文様。エジプト・アッシリアが起源とされる。日本では忍冬文にんどうもんと呼ぶことがある。 → 忍冬唐草文にんどうからくさもん

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世界大百科事典内のパルメットの言及

【唐草文】より

…波状唐草は波形のリズムをもつ主軸の山と谷とにさまざまなモティーフを配した形で,唐草文様の主流をなす。並列唐草は主軸がなくS字形の半パルメットを連接させた形,輪つなぎ唐草は一つ一つ輪形に閉じた軸を持つモティーフをつないでいった形で,そこにリズムが感じられるものである。 唐草文様の起源は古代エジプトのスイレンの文様にあるといわれる。…

【文様】より

…文様を芸術学の様式史の対象としてはじめてその研究方法を基礎づけたのは,ウィーン学派のA.リーグルである。彼は植物文様のパルメット唐草を中心として分析と構成の文法を書きのこした。それが《様式論――文様史の根本問題》(1893。…

※「パルメット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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