パンク

デジタル大辞泉 「パンク」の意味・読み・例文・類語

パンク

[名](スル)punctureから》
タイヤチューブに穴があいて空気が抜けること。「後輪がパンクする」
膨らみすぎてはちきれること。「腹がパンクしそうなほど食う」
度が過ぎて、正常に機能しなくなること。「教育費がかさんで家計がパンクする」
[類語]駄目破れるおじゃん台無しふい無駄空中分解挫折わやぼつやぶける裂けるほころびる切れる擦り切れる千切ちぎれる張り裂ける破裂

パンク(punk)

《くだらないもの、不良などの意》
パンクロック」に同じ。
伝統を無視し、奇妙な服装や行動で体制に反抗する若者

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精選版 日本国語大辞典 「パンク」の意味・読み・例文・類語

パンク

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] puncture から )
  2. 自動車自転車航空機などのタイヤが損傷して中に入れた空気が抜けること。
    1. [初出の実例]「護謨輪(タイヤ)が二度迄もパンクをやったが」(出典:大英游記(1908)〈杉村楚人冠〉本記)
  3. 物がふくらみすぎて破裂すること。また、比喩的に、物事の度が過ぎて失敗すること。
    1. [初出の実例]「とてつもない大きな夢を抱き、ついにパンクしてしまったのである」(出典:蛙のこえ(1952)〈大宅壮一〉チン・アップ)
  4. (ややふざけて)出産すること。
  5. 処理能力以上に利用が集中したために機能がまひすること。
  6. 負債がかさんで破産すること。

パンク

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] punk 不良、ちんぴらの意 ) 一九七〇年代のイギリスの若者を中心にして広まった、反体制音楽ファッション。また、その若者たちをもいう。奇抜な服装や過激な行動で、従来社会への反抗を表わした。〔ファッション裏論(1980)〕

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百科事典マイペディア 「パンク」の意味・わかりやすい解説

パンク

1970年代中頃に生まれた若者の風俗現像。発祥英国で,髪を染める,逆立てる,一部分あるいは全体を剃る,ぼろぼろの服を着る,耳や鼻孔,口などに穴をあけ安全ピンを刺す,露骨で卑猥な言葉を吐くなどが特徴。不況による失業と階級意識の強い社会に閉塞感を抱く英国の若者の間で広まった。元来パンクとは与太者,不良などの意味だが,ロック・グループの〈セックス・ピストルズ〉が上述のようなスタイルで,反社会性を歌ってデビューしたときから,反社会・反通念がパンクの共有概念となった。彼らの音楽はパンク・ロックあるいは単にパンクと呼ばれた。金がないゆえのパンクのスタイルだったが,その後ファッションとしても流行した。→スキンヘッズ
→関連項目ニュー・ウェーブブロディヘビーメタルロック

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知恵蔵 「パンク」の解説

パンク

1970年代、ロンドンの若者や失業者などが熱狂的に支持した、ロックと破壊的なストリートファッションのスタイル。パンクロックの流行と共に、反骨精神の象徴として世界的に広がった。鋲打ちの革ジャンパーやベルト、チェーン飾り、また、派手なヘアカラーや歌舞伎を模倣した隈取りメークなどが特徴的。

(上間常正 朝日新聞記者 / 2007年)

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