空中分解(読み)クウチュウブンカイ

デジタル大辞泉 「空中分解」の意味・読み・例文・類語

くうちゅう‐ぶんかい【空中分解】

[名](スル)
飛行中の航空機がばらばらに分解すること。
組織計画などが、中途で分裂したりつぶれたりすること。「突発事故により大事業空中分解する」
[類語]駄目おじゃん台無しふい無駄挫折くたびれもうけおしまいわやパンクぼつ余計余分蛇足だそく不必要不要不用無用無益あだいたずら徒労不毛無駄足無駄骨無駄骨折り骨折り損不経済二度手間無くもがなあらずもがな無にする無になる無に帰する水泡に帰する水の泡

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精選版 日本国語大辞典 「空中分解」の意味・読み・例文・類語

くうちゅう‐ぶんかい【空中分解】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 航空機やロケットが飛行中に風圧、また機械的な事故によって、機体がばらばらに分解すること。
    1. [初出の実例]「空中分解(クウチウブンカイ)をすれば大抵操縦性を失って墜落します」(出典:新語新知識(1934))
  3. 計画や組織が途中で崩れて駄目になること。
    1. [初出の実例]「無限の夢を含んだ低温工業会社は、むなしく空中分解をとげた」(出典:人民は弱し官吏は強し(1967)〈星新一〉二二)

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四字熟語を知る辞典 「空中分解」の解説

空中分解

飛行中の航空機の機体がばらばらに分解すること。転じて、計画や組織が途中で崩れてだめになること。

[活用] ―する。

[使用例] 淡水魚のような腹をみせた敵機がすさまじい速度で入り乱れ、透きとおった炎をひきながら海中に突っ込んで行く機体や、瞬間的に空中分解する機体もあった[吉村昭戦艦武蔵|1966]

[使用例] 無限の夢を含んだ低温工業会社は、むなしく空中分解をとげた[星新一人民は弱し官吏は強し|1967]

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