わや

精選版 日本国語大辞典 「わや」の意味・読み・例文・類語

わや

〘名〙 (形動) (「わやく」の変化した語)
道理に合わないこと。無理を言ったりしたりすること。また、そのさま。無法無茶
咄本・かの子ばなし(1690)中「さやうのわやは外にて申されよ、此あたりにては無用」
② 駄目なこと。無駄なこと。むちゃくちゃになること。だいなしになること。また、そのさま。
※浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)中「此上はわやにする、取戻ひてくれんづ」
③ もろいこと。弱いこと。また、そのさま。〔浪花聞書(1819頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「わや」の意味・読み・例文・類語

わや

[名・形動]《「わやく」の音変化》
わやく1」に同じ。「わやを言う」「わやな話」
だめなこと。むちゃくちゃなさま。「せっかくの会がわやになる」
[類語]駄目おじゃん台無しふい無駄空中分解挫折くたびれもうけおしまいパンクぼつ余計余分蛇足だそく不必要不要不用無用無益あだいたずら徒労不毛無駄足無駄骨無駄骨折り骨折り損不経済二度手間無くもがなあらずもがな無にする無になる無に帰する水泡に帰する水の泡

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