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ヒアシンス ヒアシンスHyacinthus orientalis; common hyacinth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒアシンス
Hyacinthus orientalis; common hyacinth

ユリ科の多年草。小アジアの原産で,チューリップとともに代表的な秋植えの球根植物で,花壇,鉢植,水栽培および切り花などに用いられる。鱗茎卵形で長さ直径とも3~5cm,外皮黒褐色。葉は光沢のある緑色,広線形で長さ 15~30cm,4~8枚根生して立ち,肉質で内面はへこんで樋のようになっている。春,高さ 15~45cmの花茎を伸ばし,6~12個の花を多数総状につける。花は横向きまたはやや下垂し,漏斗形で径2~3cm,花被の上部は6つに分れて開く。ヨーロッパでの改良の歴史が長く品種も多い。通常栽培されるのはローマンヒアシンス系で花色は普通碧紫色であるが,紅,白,紫,黄色などがあり,また八重咲きもある。 蒴果は卵円形

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒアシンス【(common) hyacinth】

ユリ科ヒアシンス属の秋植球根(鱗茎)植物(イラスト)。ヒヤシンスともいう。彩りもあでやかに,甘くただようヒアシンスの香りは春の象徴である。地中海沿岸原産で16世紀にオランダに入り園芸化された。日本には1863年(文久3)に渡来した。当時はヒアシントと呼び,明治になって英名の当て字として飛信子,風信子などと書かれたこともある。葉は7~8枚前後が根生し,花茎は葉よりも高く20~30cmになり,一重または八重の花が多数総状の花房になって咲き,花色も,赤,桃,白,紫,青,黄と豊富である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒアシンス
ひあしんす

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世界大百科事典内のヒアシンスの言及

【サファイア】より

…今のサファイアは透明で,彫り刻むことも可能なので,これはラピスラズリだと考えなければつじつまが合わないのだ。それでは古代人は今のサファイアを知らなかったのかというと,これについては何とも断言しがたく,たぶん古代人はアメシストあるいはヒアシンスの名でこれを呼んでいたのではないかと思われる。ヨーロッパのシンボリズムでは,サファイアはまず第一に空の青をあらわしている。…

【ヒュアキントス】より

…一説では,少年の愛をアポロンと競って敗れたゼフュロスZephyros(〈西風〉)が,意趣返しに風をおこして円盤の方向をそらしたためともいう。このとき,大地をぬらした少年の血から,花弁にAI AI(ああ!)の文字をつけた花ヒアシンス(実際にはアイリスの一種がそのような花弁をもつ)が生じたと伝えられる。特異な接尾辞(‐nth‐)をもつヒュアキントスの名は,本来ギリシア先住民族のもので,おそらく彼は死んでよみがえる穀物の精であったと考えられるが,その崇拝がのちに到来したアポロンにとって代わられた事実の説明として,上記の神話が生じたのであろう。…

※「ヒアシンス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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