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ヒッグス Peter Ware Higgs

デジタル大辞泉の解説

ヒッグス(Peter Ware Higgs)

[1929~ ]英国の物理学者。1964年に素粒子質量獲得モデル(ヒッグス機構)を提唱。素粒子に質量を与える役割をもつ粒子はヒッグス粒子とよばれ、長年にわたって探索が続いた。2012年にCERNLHC加速器で未知の新粒子が見つかり、翌年ヒッグス粒子であると発表された。質量の起源についての理論を独立して提唱したアングレールとともに、2013年にノーベル物理学賞を受賞。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒッグス
Higgs, Peter

[生]1929.5.29. ニューカッスルアポンタイン
イギリスの物理学者。フルネーム Peter Ware Higgs。ロンドン大学キングズ・カレッジで,1950年学士号,1951年修士号,1954年博士号を取得した。その後,エディンバラ大学とロンドン大学の研究員を経て,1959~60年ロンドン大学の講師を務めた。1960年エディンバラ大学に移り,1980年からは同大学の理論物理学教授を務め,1996年に退職。1956年に場の量子論の研究を始めた。1964年に論文を発表し,のちにヒッグス機構と呼ばれる理論を提唱。相互作用を通じてすべての素粒子に質量を与える(ヒッグス場)の存在,そしてその場によって生ずる重い粒子(ヒッグス粒子)の存在を予言した。この考えを解く鍵となったのが,南部陽一郎自発的対称性の破れの理論だった。これに前後して,フランソア・アングレールとロバート・ブラウトのベルギーグループなどもヒッグス機構を予言した。2012年7月,ヨーロッパ原子核研究機関 CERNの大型ハドロン衝突型加速器 LHCで質量 125~126GeV(ギガ電子ボルト)のヒッグス粒子とみられる新粒子が発見された。同 2013年,素粒子標準理論で最後の謎となっていたヒッグス粒子を理論的に予言した功績により,アングレールとともにノーベル物理学賞を受賞した。1983年ロイヤル・ソサエティ会員。2004年ウォルフ賞,2010年に J.J.サクライ賞など多くの賞を受賞。(→ワインバーグ=サラムの理論

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