コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ビロード ビロード

5件 の用語解説(ビロードの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビロード
ビロード

パイル織物の一種。ポルトガル語の veludoまたはスペイン語の velludoの転訛語で,ベルベット velvetと同義語。天鵞絨とも書く。 13世紀イタリアの絹の織元ベルッティ Velluti家の発明に由来し,イタリア語でベルート vellutoと呼び,特に 14~16世紀にかけて,ルネサンスの代表的な服飾材料としてイタリアで生産され,ヨーロッパ各国に広まった。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

ビロード

天鵞絨の字を当てる。ベルベットとも。ポルトガル語のveludoの転訛(てんか)といい,16世紀に渡来した。パイル織物の代表で,広く別珍(べっちん)やコーデュロイなども含めるが,狭義には絹の経(たて)ビロードをさし本天と称する。
→関連項目ベロア輪奈織

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ビロード

輪奈(わな)織の一種で,ベルベットvelvetに同じ。天鵞絨の字を当てる。語源はポルトガル語のveludoにあるといわれ,日本には16世紀ころスペイン,ポルトガルの南蛮船によって舶載された。その遺例として米沢・上杉神社上杉謙信所用と伝える緋地花唐文様のみごとなビロードのマントがある。日本では京都において織製されはじめたのは,《本朝世事談綺》によると正保・慶安(1644‐52)のころ,《西陣天狗筆記》によると元禄(1688‐1704)のころと記されており,いずれか判然としないが,江戸時代前期にはその織法が試みられたものと思われる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ビロード【veludo】

表面が毛羽・輪奈わなでおおわれた、滑らかな感触のパイル織物。本来は絹。江戸初期に西洋から輸入され、のち京都で織り出された。ベルベット。 〔「天鵞絨」とも書く〕

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビロード
びろーど

天鵞絨とも書き一名ベルベットという。添毛(てんもう)織物の一つで、織面に輪奈(わな)を出し、ときにはそれを切断して羽毛のようになった織物である。ビロードとは、ポルトガル語のベルードvelludo、スペイン語のベルードvelludeの転訛(てんか)した語といわれている。また天鵞絨の文字は、白い天の鳥という意味をもち、その品質をよく表している。
 ビロードの発祥地はよくわからないが、中世においてすでに地中海沿岸で生産されていた。イタリアではフィレンツェ、ミラノ、ジェノバなどの諸都市において生産され、とくにフィレンツェのウエルテ一家は著名であった。またジェノバは16、7世紀にとくに興隆した土地で、フランスやイギリス、その他の国々へ盛んに輸出されていた。フランスのリヨンの生産は1480年以後といわれる。とくにビロードのもつ柔軟な手ざわり、深みのある色調が喜ばれ、ヨーロッパ諸国の帝王をはじめ、紳士淑女が好んで用いてきたものであった。日本へビロードが輸入されたのは、天文(てんぶん)年間(1532~55)にポルトガル商船がもたらしたものであるが、慶安(けいあん)年間(1648~52)になってオランダ製品を模して織り始めた。そのとき製織技法がわからず、たまたまビロードの中に輪奈をつくるための銅線が残されていたので、これをもとにして製法を考案したといわれる。つまり輪奈の有線ビロードであり、針金を横に織り込んで輪奈をつくり、その輪奈の先を切って毛羽を立てたもので、針金の寸法によって毛羽の長短ができるわけである。綿ビロードの生産は、江戸末期から始まり、コール天は1894年(明治27)に至って生産開始をみるに至り、別珍(べっちん)は大正時代の初めから始まった。
 ビロードを大別すると、経毛(たてげ)ビロードと緯(よこ)毛ビロードに分けられるが、日本では経毛のものがほとんどで、これをビロードと総称しており、緯毛のもののおもなものに別珍(べっちん)(別名、綿ビロード・唐天(とうてん))がある。この添毛を使ったものは、糸の種類、仕上げにより、布面の光沢が強いものや落ち着いたものまで、いろいろの種類があり、地合いの透いてみえる薄地のものから、相当厚地のものまである。繊維は絹であったが、それに類似の人絹・ナイロンを使い、下級品には、木綿・スフも使われる。色調は濃紺(のうこん)、黒、えび茶、白などが多いが、ときには玉虫効果を表したものもある。用途は、婦人子供服地、帽子、肩掛け、室内装飾、椅子(いす)張りなど。[角山幸洋]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ビロードの関連キーワードベルベットシフォンベルベット輪奈糸輪奈天輪奈結び天鵝絨輪奈織物ブルーベルベットベルベッティクールベット (courbette)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ビロードの関連情報