フェロアロイ

  • ferroalloy

百科事典マイペディアの解説

合金。鉄に,1種または2種以上の,主として金属元素を多量(20〜90%)に加えた合金総称製鋼の際,に所望の元素を添加するため,または脱酸剤脱硫剤などとして使われる。鉄鋼添加元素の全般にわたる多くの種類があるが,おもなものはフェロシリコンフェロマンガンフェロニッケルフェロクロムなど。
→関連項目鉄鋼電気冶金リムド鋼

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世界大百科事典 第2版の解説

ferroは〈鉄の〉,alloyは〈合金〉であるから本来は鉄合金というべきであるが,一般に合金鉄と呼ばれる。文字から判断すると,鉄を含む数種の金属の融合体ということになるが,実際にはそのおもな用途が,鋼の性質を変えてその用途を拡大するための,鋼への添加剤であるものをいう。用途が同じであれば,鉄を含まない金属や合金もフェロアロイの範囲に入れられる。したがって,われわれの身のまわりにある鋼やステンレス鋼などはフェロアロイとはいわない。

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大辞林 第三版の解説

製鋼の際の脱酸剤として、また、鋼へ他の元素を添加する目的で用いる鉄の合金。鋼や鉄屑に他の金属の原鉱石とコークスを加え高温に加熱してつくる。フェロシリコン・フェロマンガン・フェロクロムなど。合金鉄。また、同じ目的で用いる鉄以外の合金類も含めていう。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (ferroalloy) 鉄合金の総称。狭義には製鋼の脱酸、特殊鋼製造などで用いる鉄合金をさす。

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化学辞典 第2版の解説

合金鉄ともいう.広義には鉄鋼製造に必要な合金類.フェロアロイは鋼の脱酸を目的とする脱酸用と,合金鋼あるいは鋳鉄の成分調整を目的とする添加用とに大別される.前者の代表例はフェロシリコンで50~100質量% SiのFe-Si合金,後者の例はフェロニッケルで,一般的な組成はNi+20質量% Co,2.7質量% C,5.0質量% Si,1.2質量% Crである.製造方法は,おもに各成分酸化物を含む鉱石から電気炉を用いた炭素還元によってつくる.そのほかにはテルミット反応を利用した方法,金属マンガンや金属クロムのように電解還元による方法などがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のフェロアロイの言及

【製鉄・製鋼】より

…屑鉄として重要なのは市場に出回る老廃屑で,その供給量は,その国の過去における資本財および耐久消費財としての鉄鋼の累積と,外国からの輸入屑鉄に左右される。
[フェロアロイ製造法]
 フェロアロイ(合金鉄ともいう)は本来,製鋼過程で脱酸あるいは性質改善のために,鉄以外の成分元素添加の目的で用いられる各種の鉄合金をいうが,実際には鉄の含有量にとらわれず,上に述べた目的に用いられる金属,合金および化合物を総称してフェロアロイという。また鋳鉄,非鉄合金に特殊な性質を付与するためにも用いられる。…

※「フェロアロイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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