フォークト
Vogt, Karl
[生]1817.7.5. ギーセン
[没]1895.5.5. ジュネーブ
ドイツの自然科学者。思想を脳の分泌物とする徹底した機械論的唯物論に立ち,いわゆる俗流唯物論者といわれた。政治的理由でギーセン大学を追われ,ジュネーブ大学で教え,ダーウィン主義を擁護した。主著『盲信と科学』 Köhlerglaube und Wissenschaft (1854) 。
フォークト
Vogt, Walther
[生]1888.2.24.
[没]1941.3.17.
ドイツの動物学者。ミュンヘン大学教授。胚のそれぞれの部分に局所的な染色を施して目印をつけ,それらが成体のどの部位を形成することになるかを追跡する方法を開発。これを使って両生類胚の原基分布図をつくった (1922) 。これは H.シュペーマンらによる移植実験に基本的な資料を提供しただけでなく,形態形成運動の追跡を通じて発生現象を動的に把握する方向へと発生学が発展するのを促した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
フォークト
ノルウェーの岩石学者,鉱床学者。鉱滓(こうさい)の研究に基づいて,マグマの結晶作用の理論的研究の端緒を開いた。大著《ケイ酸塩融解物溶液》2巻(1903年―1904年)がその集大成。また,鉱床学の研究もある。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
フォークト【Vogt[ドイツ]】
中世ヨーロッパ,とくに神聖ローマ帝国における役人の一種。ラテン語のウォカトゥスvocatusに由来する。管轄下の所領や領民を保護し,対外的に(とりわけ裁判に関し)その権利を代行する権能をもち,教会フォークトと世俗フォークトに大別される。前者は教会領,修道院領に置かれ,同領がインムニテートにより国家の役人の立入りが禁止されると,これに代わって領内の治安を維持し,部外者との訴訟において領民の代理としてグラーフの裁判所に出頭した。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
フォークト
生年月日:1817年7月5日
ドイツの自然科学者
1895年没
フォークト
生年月日:1850年9月2日
ドイツの理論物理学者
1919年没
フォークト
生年月日:1858年10月14日
ノルウェーの岩石学者,鉱床学者
1932年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
フォークトの関連キーワード
|フォークト(Woldemar Voigt)
|ワーグナー(Rudolf Wagner)
|原田病(フォークト・小柳・原田病)
|マクスウェルの方程式(粘弾性)
|ラッセル‐フォークト原理
|フォークトの式(粘弾性)
|P.K.L. ドルーデ
|アメリカントロッター
|ルードルフ(1世)
|H.J. ミュラー
|バーゼルの和約
|W. リッツ
|モレスコット
|マヨラナ効果
|テレケミック
|岩石成因論
|ノルウェー
|プラウエン
|ハクニー種
|実験発生学