デジタル大辞泉 「フセイン」の意味・読み・例文・類語 フセイン(Saddam Hussein Takriti) [1937~2006]イラクの政治家。1979年、大統領に就任。1980年にイランに侵攻し、イラン‐イラク戦争を起こす。1990年にはクウェートに侵攻するが、翌年、多国籍軍との湾岸戦争に敗北。2003年のイラク戦争では、米軍に拘束された。2006年、イラク高等法廷で裁かれ、死刑に処せられた。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「フセイン」の意味・わかりやすい解説 フセイン イラクの政治家。フサインとも。1957年バース党に入り,1968年のクーデタを指導。1979年大統領となる。以降,自分自身および親族への権力の集中を許し,バース党独裁にもとづく強権体制を敷いた。1980年―1988年イラン・イラク戦争を行い,1990年にはクウェートに侵攻して多国籍軍との湾岸戦争となった。湾岸戦争後,アメリカを中心とした経済制裁による国際的な孤立の中で政権を維持してきたが,アメリカのブッシュ政権が〈悪の枢軸〉の第1としてイラクを挙げ,2003年3月からイラク戦争を実行。同年4月9日バグダッド陥落以後はフセインの行方は不明であったが,12月にティクリート近郊で米軍に身柄を拘束された。2005年10月,バグダッドでフセインに対する公判が開始。2006年11月に死刑判決を受け,同年12月に死刑執行された。→関連項目IS|イラク|クウェート(都市) フセイン →フサイン 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報