フライス(英語表記)milling cutter

  • 〈フランス〉fraise

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

切削工具の一つで,円筒または円板の外周や端面に多数の切刃をもった回転工具。フライス盤に取付けて使用する。材料に高炭素綱や高速度綱を用いたものは刃部とボディが一体となっており,むくフライスまたはソリッドカッタと呼ばれる。刃部に超硬合金セラミックスを用いたものは,この刃部をチップと呼び,ボディにチップを挿入したり締止めする。摩耗したチップは砥直しがきかずそのまま捨てるので,スローアウェイチップと呼ぶ。フライスは,切刃のある面,形状,用途などによって分類され,多くの種類がある。代表的なものに次のものがある。 (1) 円筒の外周に切刃をもち,平面切削する平フライス。 (2) 円筒の外周と一端面に切刃をつけ,広い平面を削る正面フライスや,溝類や外周部を切削するエンドミル。 (3) 円筒外周と両端面に切刃があり,垂直な2面または3面を同時に加工する側 (かわ) フライス。 (4) 両円錐面に切刃をもち,傾斜面やV溝を切削する角度フライス。 (5) 切刃の形を加工物体の所要形状に合せた総形フライス。なお,フライスの名称はオランダ語のフレーセ fraise語源といわれる。

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デジタル大辞泉の解説

円筒・円板の外周や端面に多数の切刃をもち、回転して工作物を切削する工具。平フライス・正面フライス・エンドミルなどがある。

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百科事典マイペディアの解説

フライス盤用の切削工具。fraiseはオランダ語で,英語ではミリングカッターmilling cutterとも。円筒面上に多数の切刃をもち,回転しながら切削する。切刃の位置や形状により平フライス,正面フライス,底フライス(エンドミル)などがある。切刃の構成のし方によって,高速度鋼で本体と一体に作られたむくフライスと超硬合金の切刃を植え込んだ植刃フライスとに分けられる。
→関連項目切削

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世界大百科事典 第2版の解説

主としてフライス盤などの工作機械を用いて金属を加工する場合に使用される工具で,円筒面上に多数の切刃をもち,回転しながら切削を行う。オランダ語のfraiseから出た言葉で,英語ではミリングカッターmilling cutterといい,日本ではどちらも同程度に使われている。バイトのような単一切刃工具を用いて平面や曲面を加工する場合,切りくずを発生する場所は1点のみであるから,工作機械の送り運動によって切削点を移動させ,点から面を作り出す必要がある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (frais) フライス盤に用いる回転式刃物。円筒の外周または端面に何枚かの切刃をもち、回転しながら工作物を切削する。

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