ドイツの女流作家。ブラウンシュワイクの商家に生まれる。当時ドイツが女子の大学入学を認めないことからチューリヒ大学で哲学と歴史を修め,以後その多彩な才能を示しつつ時代を生きる。内面の豊かさと激しさを詩作に表した彼女は,ある商家の運命を描いた自伝的色彩の強い長編《ルードルフ・ウルスロイ2世の回想》(1893)によって,この系統の小説に先鞭をつけた。結婚によってトリエステに住んだことが,同地の貧民街を舞台にした傑作《凱旋横町から》(1902)など,イタリアを扱った作品を生むきっかけとなる。時代の動きを敏感に観取する彼女は《ロマン主義》(1899,1902)でロマン派の再評価を行い,歴史の分野では動乱期に目を向け,三十年戦争の場面をいきいきと叙述する《ドイツにおける大戦》(1912-14)等の力作を著した。1938年にはプロイセン芸術アカデミーを脱退し,ナチス政権への批判的姿勢を示した。
執筆者:藤井 忠
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新