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ブリューニング Brüning, Heinrich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブリューニング
Brüning, Heinrich

[生]1885.11.26. ミュンスター
[没]1970.3.30. バーモント,ノーウィチ
ドイツの政治家政治学者。ミュンヘン大学ほかで哲学,歴史,政治学を学んだ。第1次世界大戦には志願して参戦,1919年政治家秘書を振出しに政界入り。 20年カトリック系労働組合委員長。 24年中央党国会議員,財政,税制の専門家として活躍。 29年中央党党首。 30年 P.フォン・ヒンデンブルク大統領から首相に任命され経済恐慌の克服に努めたが不況を打開できず 32年辞任。その間非常大権を連発して国会軽視の慣習をつくりワイマール体制崩壊の一因として批判を受けた。ナチス政権成立後アメリカに亡命,ハーバード大学で政治学を講義。 51年西ドイツに帰りケルン大学教授となったが 54年再度渡米し生涯を終えた。

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百科事典マイペディアの解説

ブリューニング

ドイツの政治家。ドイツ労働組合同盟事務長を経て中央党の国会議員となり,財政面で名をあげた。1930年保守派と軍部の支持で首相となったが経済危機打開に失敗,ナチスの台頭を招き1932年辞職。

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世界大百科事典 第2版の解説

ブリューニング【Heinrich Brüning】

1885‐1970
ドイツの政治家。中央党の指導者。ワイマール共和国末期に首相となり(1930‐32),世界恐慌による混乱を緊縮財政によって収拾しようとした。彼の内閣は議会に立脚せず大統領非常大権に依存する最初の〈大統領内閣〉であった。この変則的な内閣の成立をワイマール共和国の終焉とみるか,あるいは共和国の崩壊をくいとめようとする最後の試みとみるべきか,今日なおその評価は分かれている。【室

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブリューニング
ぶりゅーにんぐ
Heinrich Brning
(1885―1970)

ドイツの政治家。第一次世界大戦後カトリック系労働組合の事務局長(1920~1930)として活躍する一方、1924年から中央党国会議員。1930年3月ミューラー社会民主党内閣崩壊のあと首相に任命された。財政通として不況下の財政再建を期待されたが、徹底した緊縮財政をとり、このため不況と失業が深刻化し、1930年9月の総選挙はナチ党と共産党の大量進出という結果を招いた。議会では少数党だったため、政府の施政を貫こうとしてワイマール憲法第48条の大統領非常大権を乱用し、議会制民主主義を自ら否定する結果となった。1932年5月、構想した東方救済計画(オスト・ヒルフエ)がヒンデンブルク大統領の憤激を買い、首相の地位を追われた。1934年7月アメリカに亡命し、ハーバード大学で経済学を教え(1939~1950)、第二次世界大戦後いったん西ドイツに帰り、ケルン大学教授(1951~1954)となったがふたたび渡米、バーモント州ノーウィッチで死去した。[藤村瞬一]
『佐瀬昌盛他訳『ブリューニング回顧録』上下(1974、1977・ぺりかん社)』

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世界大百科事典内のブリューニングの言及

【ワイマール共和国】より

…29年10月,アメリカで起こった大恐慌は,すでに景気後退の中にあったドイツをたちまち襲い,最後の議会主義内閣,ヘルマン・ミュラー大連合内閣は30年3月末,失業の増大と政治の過激化の渦中に没した。
[崩壊]
 25年4月,ヒンデンブルク将軍が第2次大統領に当選するや,国防軍,農業界,重工業界などの支配層右派勢力はしだいにこれを中心に結集しはじめていたが,30年4月に成立したブリューニング内閣は,この支配層右派勢力と,相対的安定期の中軸をなし,社会民主党=自由労組首脳と結んだドイツ工業全国連盟首脳(化学・電機資本)を中心とする支配層左派勢力との均衡の上に立ったものであった。ブリューニングは,31年12月の第4次緊急令を頂点とするデフレ政策によって,恐慌克服と賠償問題の解決をはかったが,かえって恐慌の激化と民衆の過激化を招き,支配層右派の勢力増大の前に32年5月挂冠した。…

※「ブリューニング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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