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プサン(釜山)直轄市 プサンPusan

翻訳|Pusan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プサン(釜山)〔直轄市〕
プサン
Pusan

大韓民国(韓国)の南東部にある 1級行政区。ソウル特別市に次ぐ韓国第2の都市で,最大の貿易港である。東と南はテハン(大韓)海峡(朝鮮海峡)に臨み,西はナクトン(洛東)江にかぎられる。テベク(太白)山脈の末端である丘陵性山地が海岸付近に達し,中心市街地は南部にある小湾の西岸に発達している。月平均気温は-1.5℃(1月)~29.4℃(8月)。年降水量は 1142mm。古くは富山浦と呼ばれていたが,背後の山が釜の形に似ることから 1368年釜山浦となった。長崎県対馬とは海上 50kmの距離にあり,先史時代から日本との交流があったとみられる。高麗時代末から倭寇の害が激しく,また豊臣秀吉の侵攻による壬辰倭乱(文禄・慶長の役)では主力軍の上陸地点となった。1609年開港場となり,倭館が設けられて李朝と江戸幕府の交易や折衝の場となった。1876年丙子修好条約(江華条約)によって開港。1904年キョンブ(京釜)鉄道が開通し,日本から朝鮮半島のみならず中国の東北地方へいたる門戸ともなった。1929年からはキョンサンナム(慶尚南)道の道庁所在地で,朝鮮戦争中の 1950~53年は臨時首都であった。1963年政府の直轄市となる。港はヨン(影)島によって内港のプク(北)港と外港のナム(南)港に分かれる。プク港は貿易港で,主要輸出品は合板,トタン板,電気機器,織物,魚介類。日本からはフェリーが就航している。ナム港は遠洋漁業基地で,魚市場,水産物加工工場も立地。独立後工業化が進み,造船,自動車,電機,製紙,製材,陶磁器,ゴム,繊維は,いずれも韓国で重要な地位を占める。工場地域は湾岸とヨン島のほか,丘陵を越えて北方,西方に延びている。キョンブ鉄道,キョンジョン(慶全)鉄道,チュンアン(中央)鉄道が接続し,ソウルからはキョンブ高速道路も通じる。西に接してキムヘ(金海)国際空港がある。観光地としてはヘウンデ(海雲台)の温泉と海水浴場,ソンド(松島)の海水浴場,避暑地としても著名なトンネ(東莱)温泉,市街の眺望がよいヨンドゥサン(竜頭山)公園,禅宗大本山の梵魚寺などがある。ハルリョ(閑麗)海上国立公園,古都キョンジュ(慶州)市などへの観光の門戸でもある。面積 765km2。人口 341万4950(2010)。

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