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プランクトン プランクトン plankton

翻訳|plankton

8件 の用語解説(プランクトンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プランクトン
プランクトン
plankton

浮遊生物ともいう。水中に浮遊して生活する微小な生物の総称。ベントス (底生生物) やネクトンとともに水生生物の生態群を区別する語。個々の生物はむしろ受動的に水中に浮遊し,自力で積極的に遊泳することは少い。

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デジタル大辞泉の解説

プランクトン(plankton)

遊泳能力がほとんどなく、水中または水面を浮遊している生物の総称。動物プランクトンには原生動物クラゲ類・貝類・甲殻類やそれらの幼生、植物プランクトンには珪藻(けいそう)類藍藻(らんそう)類など、多くのものが含まれる。量的に多産するので、水生動物の餌として重要であるが、赤潮の原因となるものもある。浮遊生物

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百科事典マイペディアの解説

プランクトン

planktonはギリシア語planktos(漂うもの)を語源とし,運動能力が弱く,波のまにまに漂って生活している動植物をいう。浮遊生物とも。水中を自由に遊泳するネクトンや海底と接触して生活するベントスと対比する語。
→関連項目タイヨウチュウ地球規模海洋生態系変動研究計画パンドリナ鞭毛虫ボルボックスミドリムシヤコウチュウ(夜光虫)

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栄養・生化学辞典の解説

プランクトン

 水生の生物で,水中を浮遊して生活するもの.通常非常に小型のものをいう.

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海の事典の解説

プランクトン

水中の生物の中で、水中に浮遊し、自分自身の運動能力が無いか、あってもきわめて弱いものをプランクトン(浮遊生物)という。これに対して、魚のように大 きな運動能力を有するものをネクトンという。生態的な分類であるため、プランクトンはきわめて多様で、植物(植物プランクトン)から動物(動物プランクト ン)までを含み、1m以上の大きさのくらげから、数μの原生動物や珪藻まで種々の大きさを持つ。 (永田)

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世界大百科事典 第2版の解説

プランクトン【plankton】

浮遊生物ともいう。プランクトンの名はギリシア語の〈漂うもの〉を意味する語planktosに由来し,1887年にドイツヘンゼンV.Hensenにより最初に用いられた。自分自身に移動力がまったくないか,あってもひじょうに弱く,水の動きに逆らって移動せず,水中に浮遊して生活している生物群集と定義される。水圏の生物群集を生態的に区分するとき,水中を自由に遊泳するネクトンnekton(遊泳生物),海底と接触して生活するベントスbenthos(底生生物)と対比する語として用いられる。

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大辞林 第三版の解説

プランクトン【plankton】

水中や水面に浮遊して水の動きのままに生活する水生生物。ケイ藻などの植物プランクトンとミジンコのような動物プランクトンとがあり、大きさはミクロン単位のものからクラゲのようなものまである。魚などの餌として重要。また、赤潮をおこす原因ともなる。ネクトン・ベントスに対する語。浮遊生物。 → ネクトン

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プランクトン
ぷらんくとん
plankton

水中生物のうちで、運動能力がまったくないか非常に弱く、水に漂っている生物群。浮遊生物ともいう。名前はギリシア語の「放浪させられる者」という意味のことばからきている。水中の生物をその生活の仕方によって分けた区分の一つで、ほかに自由に泳ぎ回ることのできるネクトン(遊泳生物)、水底や岩などに付着・潜入したりはい回っているベントス(底生生物)があり、さらに厳密には他の生物に寄生する寄生生物がある。プランクトン以外の生物群もその大部分は繁殖の一時期をプランクトンとして過ごすが、これを幼生プランクトンという。これに対し生涯プランクトンとして過ごすものを終生プランクトンという。[松崎正夫]

分類

分類学的には植物プランクトンと動物プランクトンに大別される。前者は体内にクロロフィルなどの色素をもち光合成によって独立栄養を営み、後者は他の生物やその破片を捕食し従属栄養を営む。系統的には魚卵や稚魚から原生動物までほとんどすべての動植物群が含まれるが、なかでも植物では珪藻(けいそう)類、藍藻(らんそう)類、緑藻類、鞭毛(べんもう)藻(虫)類、動物では橈脚(とうきゃく)類(甲殻類)、毛顎(もうがく)類(ヤムシ類)、サルパ類などが終生プランクトンとして繁栄している。
 プランクトンの大きさは数マイクロメートルから数ミリメートルのものがほとんどであるが、なかにはクラゲ類のように1メートルを超えるものもあり、大きさによって巨大・大形・小形・微小・極微小プランクトンなどとよぶ。最近は電子顕微鏡の普及によって微小なプランクトンの分類が進み、決定された種類数はなお増え続けている。[松崎正夫]

浮遊適応

プランクトンの形態的特徴は、水中での位置を保つための適応が著しいことである。すなわち、一般にきわめて小形で相対的な表面積が大きいほか、繊毛、鞭毛、刺毛、突起などが発達し水の抵抗を大きくしている。また体内に油球やガスをもつものもある。幼生プランクトンでは親とまったく異なる形態を示し、浮遊生活に適応している。しかし、プランクトンが死んでしまうと、その遺骸(いがい)は分解したり、また小さな塊となって静かに海底に沈潜していくが、この現象をマリンスノーmarine snowという。降雪に似ているところから名づけられたもので、海雪(かいせつ)と訳される。[松崎正夫]

分布

プランクトンはあらゆる水域にすむ。生息場所によって海洋プランクトン、汽水プランクトン、淡水プランクトン、また海洋のなかでも沿岸・沖合い・外洋プランクトン、淡水では湖沼・河川プランクトンなどの語が用いられる。さらに表層・中層・深層・暖水性・冷水性プランクトンなどにも区分される。
 プランクトンは性質上流れに身を任せているので、その種類がいつどこで増殖するかをあらかじめ知ることにより、水塊の移動や混合、流れの変化などを知る手掛りとなる。このため海洋観測にはプランクトンの採集を加えることが多い。また沿岸や淡水ではプランクトンの種類と量の変化によって水の汚染の状態や赤潮の発生を監視する。このような調査によく使用される種を指標種という。
 植物プランクトンは日光が有効に到達する表層(有光層)に分布し、外洋でも200メートル以深にはほとんどみられないが、動物プランクトンは深海までのあらゆる深さに分布し、また著しい特徴として、昼間は中層に夜間は表層にと日周期の垂直移動をするものが数多く知られている。甲殻類の橈脚類、オキアミ類などには数百メートルに及ぶ垂直移動を集団で行うものがあり、音響測深機や魚群探知機に記録されたものを擬底層とよぶ。
 プランクトンの分布を決定するものは、水温・塩分・水の流れ・明るさ・水深などの物理的条件のほか、栄養塩類、餌(えさ)の量、捕食者の量などがあり、種類によってそれぞれ異なる。陸水や沿岸、表層など環境変化の多い所に生息するものは広い耐性をもち、沖合い、深層のものは耐性の範囲が狭い。量的には陸水の流入する沿岸域や水塊の境界、冷水域など水の湧昇(ゆうしょう)のおこりやすい所に多く、外洋、熱帯では少ない。これらのおもな原因は植物プランクトンに必要なリン・窒素・ケイ素などの栄養塩の量で、漁場形成の重要な要因となっている。プランクトンも他の生物群と同様に寒帯では種類数が少なくて個体数が多く、熱帯では種類数が多くて量が少ない。[松崎正夫]

季節変化

温帯では春と秋の2回、寒帯では初夏に1回植物プランクトンの大きな増殖期がみられる。冬季は日光の不足、低温、激しい対流混合などのため植物プランクトンの増殖は抑えられているが、この混合のため無光層から有光層への栄養塩の補給が行われ、春季に日射の増加、対流の停止とともに大増殖がおこる。夏季は表層に密度成層が発達するとともに有機物は無光層へ沈降し、有光層では栄養塩が不足して植物は減少するが、秋季に対流混合の再開とともに温帯で中規模の増殖がおこる。動物プランクトンは植物の増殖期にやや遅れて増加する。幼生プランクトンをはじめ春から夏にかけて増加する種が多いが、秋季に増殖の中心があるものもある。一般に増殖期には小形の個体が多くみられ、また季節によって顕著に形態の異なる種も知られている。熱帯では動植物とも季節変化は明瞭(めいりょう)でない。[松崎正夫]

生活との関連

日本ではアミ類、サクラエビ、イワシ類の稚魚(シラス)、ビゼンクラゲなどが塩漬け、佃煮(つくだに)、中華料理などに用いられる。これらは直接食用とされるものであるが、さらに重要なのはすべての水産物の基礎生産者としての役目である。すなわち、植物プランクトンによってつくりだされた有機物は動物プランクトンに受け継がれ、さらに大形の生物に利用されて水中の食物連鎖を形成する。
 プランクトンの豊凶は有用魚種の稚仔(ちし)の生存率に大きく影響し、またイワシ類、マアジ、ニシンなどプランクトン食性魚の漁況には直結する。近年の養殖業の発展にはその種苗となる稚仔の養成が不可欠で、そのために用いる餌料(じりょう)プランクトンの大量培養技術の発達によるところが大きい。
 一方、海洋でプランクトンがときに大繁殖をして水色が変わってしまう状態を「赤潮」という。この現象は、その海域の水中溶存酸素をプランクトンが大量に消費するため、魚貝類を死滅させることになり、水産業に大きな被害を及ぼす。赤潮は、内湾や湖沼の栄養塩の多い場所で、珪藻・藍藻類や鞭毛藻(虫)類などのプランクトンにより、主として夏季の水の動きの少ないときに発生する。湖沼・養魚池などの淡水域での同様な現象を「水の華」water bloomという。この水変り現象は、青色、紅褐色や黄褐色を帯びるが、この場合のプランクトンは前者がミドリムシ、クロレラなど、後者はツノモ、珪藻などである。[松崎正夫]

採集と研究

採集にはプランクトンネットを用いる方法と採水法がある。プランクトンネットはナイロン製の網地を円錐(えんすい)形とし先端に採集物を集める管をつけたもので、目的によって長さや網目に多くの種類があり、垂直曳(ひ)き・水平曳き・所定の深さで開閉する方法などがある。微小なプランクトンはバケツ、採水器などにより一定量の水をくみ、放置沈殿、遠心分離して濃縮し採集する。採集物は普通10%程度のホルマリンで固定保存後、光学顕微鏡、走査型や透過型電子顕微鏡などによって種類の同定・計数・形態の研究を行う。
 植物プランクトン量を測定する一法として、植物色素量、とくにクロロフィルaを蛍光分析により定量することができる。一般にアセトン抽出して行うが、水中に測定器を入れて連続的に測定する方法や、航空機や人工衛星から広範囲に測定する方法も試みられている。プランクトンを飼育することによって、摂餌、成長、繁殖、代謝などの生理の研究が進み、多くの培養法や装置がくふうされている。植物プランクトンによる光合成量を測定するためには、定量瓶に培養し酸素量の変化を測定する方法や、炭素同位体の摂取量を測定する方法がある。これらプランクトンの定量的研究は水中における生態系の解明の基礎となり、とくに水産資源の科学的管理のために欠かせない。[松崎正夫]
『小久保清治著『海洋・湖沼プランクトン実験法』(1965・恒星社厚生閣) ▽山路勇著『日本海洋プランクトン図鑑』(1966・保育社) ▽宝月欣二著『生態学研究講座3 水界生態学』(1974・共立出版) ▽丸茂隆三編『海洋学講座10 海洋プランクトン』(1974・東京大学出版会) ▽大森信・池田勉著『生態研究法講座5 動物プランクトン生態研究法』(1976・共立出版) ▽水野寿彦著『日本淡水プランクトン図鑑』(1977・保育社)』

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世界大百科事典内のプランクトンの言及

【海】より

…海の生物の中には,顕花植物のアマモや,哺乳類のクジラ,アザラシ類などのように,陸上で進化したグループが,再び海に生活の場を求めて適応進化したものもいる。
[海の生態学]
 海の生物の生活型は,大きくプランクトンplankton(浮遊生物),ベントスbenthos(底生生物),ネクトンnekton(遊泳生物)の三つに区別される。プランクトンは,海水中に浮遊して生活し,自らの能力で移動しないものを指し,ネクトンは,強い遊泳能力をもって水中で生活するもので魚類や,イカ・タコの類,エビ類,それに水生哺乳類などが含まれる。…

【生活型】より

…ろ過食者ともいう)という類型がある。 生活型として最もよく使われるのは,水中生物についてのプランクトンplankton(浮遊生物),ネクトンnekton(遊泳生物),ベントスbenthos(底生生物)という類型であろう。これは呼び名の示すとおり,生物の遊泳能力にもとづく生活型分類である。…

【海】より

… 200mより浅い陸棚の海底には,陸地から運びこまれた,わりに粒の粗い陸性堆積物がある。深さ200m以深の大陸斜面では陸から運ばれてきた泥や砂は少なくて,おもにプランクトンの遺骸からなる遠洋性の堆積物と,粒の細かい陸源の泥を含む亜洋性堆積物がある。もっと深い大洋底は非常に細かい生物の遺体からできたどろどろの軟泥からなる。…

【生活型】より

…特殊な食性についての類型としては,リター・フィーダーlitter‐feeder(落葉,落枝を食べる動物),デトライタス(またはデトリタス)・フィーダーdetritus‐feeder(生物の遺体を食べる動物。枯食者ともいう)があり,特殊な摂食様式としてフィルター・フィーダーfilter‐feeder(水中でプランクトン類をろ過して食べる動物。ろ過食者ともいう)という類型がある。…

【藻類】より

…基物について生育するものを底生藻または着生藻といい,漂って生育するものを浮遊藻という。浮遊藻はふつう植物プランクトンと呼ばれる。
[分類]
 藻類の分類には,最も重要な物質代謝である光合成に関する特徴が,第1の基準となっている。…

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