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ヘイロータイ

百科事典マイペディアの解説

ヘイロータイ

ヘイローテス,ヘロットHelotとも。ラコニアメッセニア地方に住み,スパルタ人に征服された古代ギリシアの先住民。土地に縛られて農業に従事した奴隷身分で身柄は国家に規制され,しばしば反乱を起こしたが,ヘレニズム時代に消滅した。
→関連項目ペリオイコイ

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世界大百科事典 第2版の解説

ヘイロータイ【heilōtai】

古代スパルタの隷農。ヘイローテースheilōtēsの複数形。ヘイローテスheilōtes(ヘイロースheilōsの複数形)ともいう。〈捕らえる〉の意ハイレオhaireōから,あるいは地名のヘロスHelosから出たとされる。前1000年ころ,ラコニアに侵入したドリス人のうち,スパルタの地を占領した一団が,その地の先住民であるアカイア人を征服し,これをヘイロータイとしたのが最初で,その後,前8世紀後半にスパルタ人がラコニア全域の占領を完了するまでに征服されたアカイア人,とくにエウロタス川の河口付近ヘロス地方のアカイア人がヘイロータイにされ,さらに第1,2次メッセニア戦争によって,前7世紀半ば近くにメッセニア全域がスパルタに併合されるまでに征服されたドリス系のメッセニア人の大部分が,ヘイロータイ身分に落とされた。

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世界大百科事典内のヘイロータイの言及

【スパルタ】より

…しかし近年の考古学のもたらした知見は,ヘラクレス一族の帰還という伝承に基づく上記の通説に深く疑いを挟み,被支配民の蜂起によるミュケナイ諸王国の滅亡などを示唆している。異説の当否のいかんによってはスパルタの国家成立過程,ペリオイコイヘイロータイの身分の由来についても根本的な見直しがせまられる。いずれにせよ,前8世紀中ごろまでには統一国家が形成され,その領域はスパルタ市を中心におおよそラコニア一帯に及び,前8世紀後半には,肥沃な土地を求めてメッセニアに侵入してステニュクラロス平野を併合し,その土地を貴族の間で分割し住民をヘイロータイとした(第1次メッセニア戦争)。…

※「ヘイロータイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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