ヘルクレス座(読み)ヘルクレスざ(英語表記)Hercules

翻訳|Hercules

世界大百科事典 第2版の解説

ヘルクレスざ【ヘルクレス座 Hercules】

略号はHer。初夏の北天にかかる大星座。プトレマイオスが定めた。星座の主体はH字形を描く星列で,ギリシア伝説の英雄ヘラクレスの姿を描く。ヘラクレスは大神ゼウスと人間の王女アルクメネの間に生まれ,アルゴス王エウリュステウスから命じられた12の難業をみごとに成し遂げた。そのなかのネメアのライオン(しし座),レルネのヒュドラ(うみへび座)も星座として残っている。α星ラス・アルゲティ(ひざまずく者の頭)は巨人の頭に相当し,3.5等,スペクトル型M5と5.4等,スペクトル型G5の角距離4.″9の二重星であり,β星コルネフォロス(棍棒をもつもの)は光度2.8等,スペクトル型G8で,周期410.575日の分光連星である。

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大辞林 第三版の解説

ヘルクレスざ【ヘルクレス座】

八月上旬の宵に南中する星座。琴座の西にあり、広範囲を占めるが明るい星は少ない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘルクレス座
へるくれすざ

夏の宵のほとんど頭の真上あたりに見えるプトレマイオスの48星座の一つ。3等星以下の暗い星々を連ねて、ギリシア神話で活躍する剛勇無双の大英雄ヘルクレス(ヘラクレス)の姿を逆さまに描き出している。もっとも目につくのは、頭にあたるα(アルファ)星で、この星はラス・アルゲティともよばれている。これは「ひざまずくものの頭」という意味で、かつて古代ギリシアではこの星座は「ひざまずくもの」とよばれており、ヘルクレスの星座名はのちに結び付けられたとされている。また、α星は明るさが100日くらいの周期で3等から4等まで変わる半規則変光星として知られているが、望遠鏡では、すぐそばに5等星がくっついた二重星として楽しめる。小望遠鏡での見ものは、ヘルクレスの腰のあたりにある大球状星団M13で、これは双眼鏡でも縁のぼけた丸い像として見られる。[藤井 旭]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ヘルクレス‐ざ【ヘルクレス座】

北天の星座。琴座の西にある。名はギリシア神話の英雄にちなみ、α(アルファ)星はラスアルゲティ。付近に球状星団M一三がある。
※宇宙(1909)〈三宅雪嶺〉二「太陽系全体に毎一分間に百余里づつヘルクレス座に向ひて運行し」

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