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ベラドンナ Atropa belladonna; belladonna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベラドンナ
Atropa belladonna; belladonna

ナス科の多年草で,有毒植物の一つ。西アジア,ヨーロッパ中部・南部に野生があり,薬用の目的で各国で栽培もされている。草丈は1~2mほどになり,葉は互生し,長さ 10~15cmの卵形。7~8月頃,葉腋に花茎を出し,浅く五裂する赤紫色の鐘形の花を下垂する。花後球形の果実をつけ,初め緑色で,熟すと紫黒色となる。全草にアルカロイドを含むが,主として根および葉を用とする。鎮痛・散瞳・止汗作用があり,アトロピンヒヨスチアミンなどの製造原料とされる。

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百科事典マイペディアの解説

ベラドンナ

ヨーロッパ〜西アジア原産のナス科の多年草,草たけ150cm内外。古くより,有毒,薬用植物として知られ,全草にアルカロイドを含む。葉は卵状楕円形で長さ5〜20cm。
→関連項目生薬

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世界大百科事典 第2版の解説

ベラドンナ【belladonna】

ナス科の有名なアルカロイド植物で,毒性が強い(イラスト)。属名はギリシア神話の運命の女神(モイラ)のひとりで運命の糸を断ち切るアトロポスAtroposにちなむ。薬草としてしばしば栽培され,オオカミナスビともいわれる。高さ1~1.5mに達する多年草で,ホオズキやナスなどと同様にふたまた状に数本の枝を出す。葉は卵状楕円形で先はとがり,長さ5~20cm,幅3~7cm,全縁。花は葉腋(ようえき)に1個ずつつき,1~5cmの花柄がある。

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大辞林 第三版の解説

ベラドンナ【Belladonna】

ナス科の多年草。ヨーロッパに分布。ヒヨスチアミンなどのアルカロイドを含む有毒植物。根と葉を散瞳薬や鎮痙・鎮痛薬に利用。セイヨウハシリドコロ。

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世界大百科事典内のベラドンナの言及

【向精神薬】より

…古代ギリシアではユリ科のバイケイソウを鬱病の治療に用いた。エジプト人はナス科のベラドンナ(アトロピンとヒヨスチアミンを含む)を睡眠薬として使い,フェニキア人は鬱病者に与えた。B.ハウゼは1918年にスコポラミンとモルヒネを併せて自白剤とした。…

【魔女】より

…体には悪魔と通じたことを示す印がつけられており,その部分は痛覚を欠く,などなど。しかし,このような通念にもかかわらず魔女の表象は両義的であって一定せず,みにくい老婆とみなされることもあれば,〈美しい貴婦人(ベラ・ドンナ)〉と呼ばれることもある。後者のベラドンナとは,植物名としては猛毒性のナス科多年生植物を指し,少量なら鎮痛薬としての薬効がある。…

※「ベラドンナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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