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ペレアスとメリザンド ペレアスとメリザンド Pelléas et Mélisande

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペレアスとメリザンド
ペレアスとメリザンド
Pelléas et Mélisande

ベルギーの劇作家メーテルランクの戯曲。5幕。 1892年刊,翌年パリ芸術座で初演。象徴派演劇の代表作。メリザンドと夫の腹違いの弟ペレアスとの悲恋を描く。 1902年この作に忠実に従ったドビュッシーによるオペラオペラ・コミック座で初演され,その斬新さで,当時の演劇界,音楽界に強い衝撃を与えた。

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デジタル大辞泉の解説

ペレアスとメリザンド

《原題、〈フランスPelléas et Mélisandeメーテルリンクの戯曲。5幕。1893年初演。恋に陥った王妃メリザンドと王弟ペレアスの悲劇を描く。ドビュッシーシェーンベルクシベリウスらがこの戯曲に基づいた曲を作曲している。

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百科事典マイペディアの解説

ペレアスとメリザンド

ドビュッシーのオペラ。20世紀を代表するオペラの一つ。メーテルリンクの同名戯曲(1893年初演)を台本とした5幕もので親交の深いイザイエに献呈された。R.ワーグナーの美学と訣別(けつべつ)したドビュッシーが約10年の歳月をかけて完成し,1902年にパリで初演された。
→関連項目メシアン

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デジタル大辞泉プラスの解説

ペレアスとメリザンド

フランスの作曲家クロード・ドビュッシーのフランス語による全4幕のオペラ(1902)。原題《Pelléas et Mélisande》。モーリス・メーテルリンクの同名の戯曲に基づく。

ペレアスとメリザンド

フランスの作曲家ガブリエル・フォーレ管弦楽曲(1898-1900)。原題《Pelléas et Mélisande》。モーリス・メーテルリンクの同名戯曲の劇付随音楽として作曲。その抜粋版である管弦楽組曲が広く演奏される。

ペレアスとメリザンド

オーストリア生まれの作曲家アルノルト・シェーンベルクの交響詩(1902-03)。原題《Pelléas et Mélisande》。メーテルリンクの同名の戯曲に基づく。

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世界大百科事典 第2版の解説

ペレアスとメリザンド【Pelléas et Mélisande】

ドビュッシーの残したオペラ。A.ベルクの《ウォツェック》や《ルル》と並ぶ20世紀最大のオペラ作品の一つである。台本はメーテルリンクの同名の戯曲で,フランス象徴主義演劇の代表作とされるこの戯曲の上演を1893年に見たドビュッシーは,すぐに作曲に着手した。95年10月にメーテルリンクに会って作曲の許可を得,1902年,〈5幕12場からなるドラムリリック〉を完成した。初演は,同年4月30日,パリのオペラ・コミック劇場で,J.ペリエのペレアス,M.ガーデンのメリザンド,A.メサジェの指揮,A.カレの演出によって行われた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペレアスとメリザンド
ぺれあすとめりざんど
Pellas et Mlisande

ドビュッシー作曲のオペラ。全四幕。1902年完成。同年パリのオペラ・コミック座初演。メーテルリンクの同名の戯曲に基づき、原作の一部を割愛して台本としている。アルモンドの王アルケルの孫ゴローは、森の中の泉のほとりで出会った遠い国の王女メリザンドを城に連れ帰り、妻とするが、彼女はゴローの父違いの弟ペレアスと親しくなる。いらだつゴローはメリザンドにつらくあたり、ペレアスには城を出て行くよう言い渡す。出発を前にペレアスとメリザンドが愛を告白しあっているところへゴローが現れてペレアスを刺し、メリザンドも生まれたばかりの子を残して息を引き取る。完成まで約10年を費やしたこの作品は、ドビュッシーが残した唯一のオペラであるとともに、彼が作曲を通じて自己の個性的な様式を確立したという点できわめて重要な位置にある。さまざまな動機を巧みに処理し、全曲を朗唱風の歌唱で統一し、いっさいの感情の起伏をオーケストラにゆだねる方法は、その後の音楽史に多大な影響を与え、近代オペラ中最高の傑作の一つに数えられている。日本初演は1958年(昭和33)東京都民劇場制作による。
 なお同じ戯曲に基づいて、フォーレは1898年に管弦楽組曲を、シェーンベルクは1903年に交響詩を、そしてシベリウスは1905年に劇付随音楽を作曲している。[三宅幸夫]

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世界大百科事典内のペレアスとメリザンドの言及

【オペラ】より

…このような理由から,すぐれた戯曲がただちにオペラに適するとは限らず,すぐれたリブレットが,文学的価値が高いとも限らない。とはいえ,メーテルリンクの戯曲によるドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》,ワイルドの戯曲によるR.シュトラウスの《サロメ》,G.ビュヒナーの原作によるベルクの《ウォツェック》のように,ごくまれに幸福な結びつきが見られるのも事実である。
[オペラと歌舞伎]
 明治年間にドイツに留学した森鷗外は,故郷への便りの中で,オペラという言葉にかえて〈西洋歌舞伎を見た〉と記したという。…

【ドビュッシー】より

…ボードレールの《悪の華》による歌曲《五つの詩》(1887‐89),ベルレーヌの詩による歌曲《忘れられた小唄》(1886‐88),《なまめく宴》第1集(1903),第2集(1904),詩に触発されたピアノ曲《ベルガマスク組曲》(1890,《月の光》を含む)も,同様の意味で重要である。93年メーテルリンクの戯曲《ペレアスとメリザンド》の舞台上演に接して感動し,これを歌劇に作曲しはじめる。95年に一応書きあげ,ついで《ビリティスの三つの歌》(ルイ詩,1897‐98),管弦楽のための《夜想曲》(1899)を書く。…

【フランス音楽】より

…その最初の成果が,マラルメの詩に寄せた《牧神の午後への前奏曲》(1894)であった。
[20世紀]
 ドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》の初演(1902)はフランス音楽史にとって最も重要な日付の一つとなった。その勝利が,ワーグナーで大綱としては行きつくところまで行きついていた長調・短調の体系から音楽を解放して,20世紀への道を開いたからであり,それが同時にドイツより西欧音楽の主導権を奪回したことになったからである。…

【メーテルリンク】より

…1886年パリに出てバン・レルベルグらとともに《ラ・プレイヤード》誌に拠って詩壇に登場,89年には詩集《温室》を発表するが,彼の本領はむしろ劇作にあり,象徴主義悲劇の創造を目ざした。《闖入者》(1890),《盲人たち》(1891)上演ののち,1893年に発表した《ペレアスとメリザンド》がドビュッシー作曲の歌劇として成功を博して,彼の劇作家としての地位を決定づけた。彼の作品はいずれも,運命の糸に操られる人間の悲劇を神秘的な雰囲気の中に暗示的に描き出すのを特質とするが,これがリアリズム演劇にはない新風と世人に評価されて,世界各国の劇団が彼の作品を競って上演するようになった。…

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