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ホーマン軌道 ホーマンきどうHohmann orbit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホーマン軌道
ホーマンきどう
Hohmann orbit

中心を同じくする同一平面内の2つの異なった円または楕円軌道間の遷移飛行を行う際の最小エネルギー軌道。近地点および遠地点でそれぞれの軌道に接する楕円軌道となる。 1925年 W.ホーマンがこの原理を明らかにしたのでこの名称がつけられている。またホーマン軌道の場合の所要エネルギー最小の条件のように,ある最適化条件を満足する飛行軌道のことを最適軌道という。

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デジタル大辞泉の解説

ホーマン‐きどう〔‐キダウ〕【ホーマン軌道】

同一面にある軌道半径が異なる二つの円軌道の間で、一方からもう一方に変更するための軌道。外側の軌道に内接し、内側の軌道に外接する楕円軌道であり、近地点(または近日点)と遠地点(または遠日点)の2か所で推力を与えることで変更できる。両軌道間を最も少ないエネルギーで移行する軌道として知られる。人工衛星を静止軌道にのせる際などに用いられるが、一般的に軌道面の変更を伴うため、厳密には同一面内で行われるホーマン軌道とは異なる。ホーマン遷移軌道ホーマン転移軌道ホーマントランスファー軌道

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百科事典マイペディアの解説

ホーマン軌道【ホーマンきどう】

周一平面内において,ある円軌道から別の円軌道へ移る場合に,必要とするエネルギーが最小になる移行軌道。惑星探査機のほか,通信衛星などを高々度の静止軌道に投入する際に重要。

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法則の辞典の解説

ホーマン軌道【Hohmann orbit】

地球の軌道と他の惑星の軌道の双方に接する軌道.他の惑星に到達するための軌道のうちで必要なエネルギーが最小ですむ.地球軌道から人工惑星軌道に移る際,および人工惑星軌道から目的の惑星の軌道へと移行する際に与えてやらなくてはならないエネルギーが最小となる軌道である.

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世界大百科事典 第2版の解説

ホーマンきどう【ホーマン軌道 Hohmann orbit】

同一平面内において円軌道から円軌道への移行を行う場合に,宇宙船に与えなければならない速度変化の合計,つまり必要なエネルギーが最小になるような移行軌道。考案者であるドイツ人ホーマンWalter Hohmann(1880‐1945)にちなんでこう呼ばれる。実際には,初期軌道を離れるときと目標軌道に到達したときの2回,速度変化を行う2インパルス軌道が必要速度最小になり(ただし,移行軌道の比によっては,3インパルスの移行が最適となる場合も存在),これらを含めてホーマン型移行と呼んでいる。

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世界大百科事典内のホーマン軌道の言及

【宇宙飛行】より

…地球から火星や金星などの惑星に飛行する場合,最少の加速という意味でもっとも効率がよいのは,地球の公転軌道と目的の惑星の公転軌道に接する楕円軌道上を飛行することである。この楕円軌道はホーマン軌道と呼ばれる。ただしホーマン軌道を利用するには,ロケットが目的の惑星の軌道に到達したとき,ちょうどその惑星がその位置にいなければならないので,ロケットの発射時期を選ばなければならない。…

【惑星】より

…目的の惑星に到達させるにはさらに増速が必要であり,また惑星への着陸や,惑星周回衛星とする場合にはいっそう燃料を必要とする。一般に化学燃料推進系を用いた場合,他の惑星に到達する所要エネルギー最小の軌道としてホーマン軌道というものがある。これは出発の際には地球の公転軌道に接し,太陽のまわりをちょうど半周したところで目的の惑星の公転軌道に接するような楕円軌道である。…

※「ホーマン軌道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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