コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ボゴタ Bogotá

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボゴタ
Bogotá

コロンビアの首都。またクンディナマルカ州の州都。同国中部,アンデスの東部山脈中,標高約 2600mの高原に位置する。低緯度 (北緯4°36′) にあるが,標高が高いため,気候は涼しく,月平均気温は年間を通して 14℃前後。年降水量約 1000mmで,おもに3~5月,10~11月に降る。 1536年カリブ海沿岸のサンタマルタを出発したスペイン人ゴンサロ・ヒメネス・デ・ケサダは,マグダレナ川に沿って南下し,1538年インディオのチブチャ族の首都バカタ Bacatá を占領,ここに新しい町を建設し,生地にちなんでサンタフェデバカタ Santa Fé de Bacatá と命名。バカタはやがてボゴタに転訛した。その後ヌエバグラナダと名づけられたスペイン植民地の首都として発展。 1819年この地方がスペインから独立し,新たに成立した大コロンビアの首都ボゴタとなった。大コロンビア解体後はヌエバグラナダの名のもとに独立したコロンビアの首都となった。地理的に孤立した山間にあったことと相まって,19世紀には政治的混乱が続き発展が妨げられ,20世紀に入っても 1948年の暴動などにより大きな被害を受けたが,コロンビアの経済,文化,政治の中心地として徐々に発展。 1991年ボゴタはサンタフェデボゴタと改められたが,2000年には再びボゴタに戻された。主産業は商業。タイヤ,化学,医薬品の国営工場が立地する。グアダルペ,モンセラテ両山の西麓に広がる市街には,碁盤目状に整備された街路に沿って,16世紀にさかのぼる古い建築物と近代的な高層ビルが混在。市域も旧市街を中心にしだいに拡大,南部には下層階級の住宅地,北部には商業地区,さらにその北に高級住宅地区などが形成されている。古くからの文化中心地として,市内にはコロンビア最古のサント・トマス大学 (1580) ,コロンビア国立大学 (1867) をはじめとする多くの高等教育機関,国立博物館,国立天文台,国立図書館,コロンブス劇場などがある。かつては世界で最も交通の便の悪い首都の一つであったが,現在はカリブ海沿岸からの鉄道が通じるとともに,パンアメリカン・ハイウェーを含む道路が四通,さらに近年空運の発達に伴って同国の航空網の中心となり,交通上の不便さも大幅に緩和された。行政上は 1955年隣接地区とともに州から分離,ボゴタ特別区を構成。人口 724万3698(2009)。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

ボゴタ(Bogotá)

コロンビア共和国の首都。同国中部、アンデス山中の標高2610メートルの高地に位置する。1538年スペイン人によって建設。人口、都市圏716万(2008)。1991年から2000年までサンタフェ‐デ‐ボゴタと称した。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

ボゴタ

コロンビアの首都。同国中部,アンデス山脈中の標高約2600mの高原にある。コロンビアがスペインより独立して以後はボゴタと称してきたが,1991年植民地時代の旧称サンタ・フェ・デ・ボゴタに改称し,さらに2000年ボゴタと改称した。
→関連項目コロンビア

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

大辞林 第三版の解説

ボゴタ【Bogotá】

コロンビア共和国の首都。アンデス山脈中の2600メートル の高地に位置する。1538年スペイン人が建設。旧称、サンタフェデボゴタ。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ボゴタ
ぼごた
Bogot

南アメリカ、コロンビアの首都で、同国最大の都市。同国中央部のクンディナマルカ県の県都でもある。人口627万6428(1999)。コロンビア・アンデス、コルディエラ・オリエンタル山脈中の高原、サバナ・デ・ボゴタの南東隅の標高約2600メートルに位置する。年平均気温14.5℃、気温年較差1.1℃という冷涼で年変化の少ない熱帯高山気候下にある。年降水量は1059ミリメートル。
 コロンビア中北部に居住していたチブチャ人の首都がここにあったが、1538年、スペイン人ゴンサロ・ヒメネス・デ・ケサダによって征服され、新都市サンタフェ・デ・ボゴタが建設された。以後、南アメリカ北部のスペイン植民地の中心的都市として発展し、1717年にはヌエバ・グラナダ植民地の臨時的なスペイン副王府が、1739年には正式な副王府が置かれた。1810年に始まるスペインからの独立運動の後、1819年から1830年まで続いた大コロンビア共和国の首都でもあった。独立後、単にボゴタとよばれるようになったが、1991年7月、新憲法に基づいて市名をボゴタからサンタフェ・デ・ボゴタに改称した。ところが、長くて不便な名称との国民の声が強く、2000年ふたたび首都改称がなされ、コロンビアの首都名は、サンタフェ・デ・ボゴタからボゴタに戻った。
 東方に連なるグアダルーペ山、モンセラーテ山など3000メートル級の山々の麓(ふもと)に沿い、南北に長い市街地が広がっている。都心部には近代的高層ビルが多数みられるが、ボリーバル広場を中心とした格子状の街路に多くの教会、赤瓦(かわら)屋根の家々が並び、植民地時代からの旧市街地もよく保存されている。1940年代から50年代にかけての政情不安な時代に、内戦状態にあった国内各地方から多数の難民が首都へ流入、これを契機として市街地の無秩序な拡大が始まり、都市周辺各所にトゥグリオスとよばれるスラム街が形成された。これがこの都市の治安不良の一因ともなっている。市内のおもな観光施設としては、先住民の黄金工芸品を展示する黄金博物館、独立の父シモン・ボリーバルの邸宅、市を眼下に一望できる標高3160メートルの山上にあるモンセラーテ寺院などがある。[松本栄次]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内のボゴタの言及

【サンタ・フェ・デ・ボゴタ】より

…アンデス山系中のクンディナマルカ盆地の標高2600mの高地部に立地する。1538年ヒメネス・デ・ケサダが先住民族チブチャ族の地に創設し,サンタ・フェ,またサンタ・フェ・デ・ボゴタと称した。独立後はボゴタと称したが,1991年に植民地時代の旧称に改めた。…

※「ボゴタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ボゴタの関連キーワードカミーロ トレス・レストレーポサンタ・フェ・デ・ボゴタジョージ・E. ガイタンサンタフェ・デ・ボゴタジェラス・レストレポガルシア・マルケスG.G. マルケスサントス・モンテホネバドデルウイラバランカベルメハネバドデルルイスモンセラーテの丘ビジャデレイバビヤビセンシオボリーバル広場ボゴタ大聖堂テケンダマ滝ブカラマンガヒラルドトボゴタ会議

今日のキーワード

アウフヘーベン

ヘーゲル弁証法の基本概念の一。あるものを否定しつつも、より高次の統一の段階で生かし保存すること。止揚。揚棄。→アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ →弁証法...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ボゴタの関連情報