マカッサル海峡(読み)マカッサルカイキョウ(英語表記)Selat Makasar

デジタル大辞泉 「マカッサル海峡」の意味・読み・例文・類語

マカッサル‐かいきょう〔‐カイケフ〕【マカッサル海峡】

インドネシアカリマンタンボルネオ)島とスラウェシ島との間の海峡生物分布境界線ウォーレス線が通る。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「マカッサル海峡」の意味・読み・例文・類語

マカッサル‐かいきょう ‥カイケフ【マカッサル海峡】

インドネシアのボルネオ(カリマンタン)島とスラウェシセレベス)島との間にある海峡。ウォーレス線の一部を形成し、東洋区オーストラリア区とに動物分布を分ける境界線となっている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「マカッサル海峡」の意味・わかりやすい解説

マカッサル海峡 (マカッサルかいきょう)
Selat Makasar

インドネシア中部,ボルネオ東海岸とスラウェシ西海岸との間の海峡。北はスラウェシ海,南はジャワ海に通ずる。長さ720km,平均の幅約250km。海流は1年を通じ南流する。風は一般にジャワ海に比べ弱いが,1~2月は北西季節風で雨が多く,5~9月は南西季節風で雨が少ない。海峡の南口には浅瀬や礁が多く,航路はボルネオ寄りを選ぶ。生物学的にウォーレス線の一部をなし,オーストラリア系とアジア系生物の分布の境界をなす(動物地理区)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マカッサル海峡」の意味・わかりやすい解説

マカッサル海峡
マカッサルかいきょう
Selat Makassar

インドネシア中部,ボルネオ (カリマンタン) 島とスラウェシ (セレベス) 島との間にある海峡。ジャワ海とセレベス海を結ぶ。長さ約 800km,幅 130~370km。多数の島があるが水深は大きく,50万tタンカーが航行可能。南方ロンボク海峡とともに,インド洋太平洋を結ぶ重要な海上交通路となっている。ボルネオ島カリマンタンの東岸には油田が広がり,バリクパパン北東 150kmの海上にはアタカ油田 (埋蔵量2億 5000万バーレル) がある。東アジアとオーストラリアの動物分布境界線ウォレス線が通る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「マカッサル海峡」の意味・わかりやすい解説

マカッサル海峡【マカッサルかいきょう】

インドネシア中部,ボルネオ,スラウェシ両島間の海峡。北のセレベス海と南のジャワ海とを結ぶ。幅120〜430km。長さ約720km。海峡内部には所々に暗礁があり,また海流は一年を通じて強い南流を示し,航行には注意を要する。生物分布上のウォーレス線が通る(動物地理区)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マカッサル海峡」の意味・わかりやすい解説

マカッサル海峡
まかっさるかいきょう
Selat Makassar

インドネシア、ボルネオ島東岸とスラウェシ島西岸との間の海峡。北はセレベス海に、南はジャワ海に接する。長さ720キロメートル、平均幅248キロメートルでマレー諸島最大の海峡である。水深は深いほうのスラウェシ島側で2000メートル以上。海流が一年中強く南流する。中東産油諸国と日本を結ぶ航路で、ロンボク海峡経由の大型タンカーがここを通過する。動物分布の境界線ウォーレス線の一部が通ることでも有名。ボルネオ側の赤道付近は世界的な油田地帯である。

[上野福男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例