マッソン(英語表記)Masson, André

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マッソン
Masson, André

[生]1896.1.4. バラニー
[没]1987.10.27. パリ
フランスの画家。ブリュッセル,パリで学び,1919年パリに定住。 23年 A.ブルトン,L.アラゴン,ミロらを知り,シュルレアリスムの運動に参加。初期の自動筆記的絵画に始り,さまざまなスタイルを変遷したが,41~45年アメリカに滞在して抽象表現主義の形成に影響を与えた。 45年帰仏し,47年以降はエクサンプロバンスで制作を続けた。

マッソン
Masson, David

[生]1822
[没]1907
イギリスの文学研究者。スコットランド出身。エディンバラ大学教授。7巻に及ぶ大著『ミルトン伝』 Life of Milton (1859~94) を著わしたほか,ミルトン,ド・クインシーの全集を編纂。

マッソン
Masson, Frédéric

[生]1847.3.8. パリ
[没]1923.2.19. パリ
フランスの歴史家。ナポレオン1世とその一族についての詳細な書物を公刊した。主著『ナポレオンとその一族』 Napoléon et sa famille (13巻,1897~1919) 。アカデミー・フランセーズ会員 (1903) 。

マッソン
Masson, Loys

[生]1915.12.31. ローズ・ヒル
[没]1969.10.24. パリ
フランスの詩人。西インド洋のモーリシャス島出身。 P.J.ジューブの流れをくむ「破局の証人」として,『われらを悪より解放せよ』 Délivrez-nous du mal (1942) ,『イカロスあるいは旅』 Icare ou le voyage (1950) などを発表。ほかに小説,戯曲がある。

マッソン
Masson, Mikhail Evgen'evich

[生]1897
[没]?
ソ連の考古学者。旧ソ連における中央アジア考古学の先駆者の一人であり,タシケント大学で多くの研究者を育てた。 1936~38年にはテルメズ付近でクシャン時代と中世の遺跡を発掘,46年以後は南トルクメニスタン考古学調査団の団長として,パルティア時代のニサ,メルブを発掘調査し,大部な調査報告にまとめた。彼の長男 V.マッソン,夫人 G.A.プガチェンコワは同じく中央アジア考古学者として著名である。

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百科事典マイペディアの解説

マッソン

フランスの画家。オアーズ県生れ。エコール・デ・ボザール(国立美術学校)に学ぶ。キュビスムの感化を受けた後,1925年シュルレアリスムの成立期にブルトンらと交わり,ミロとともに〈自動デッサン(自動記述参照)〉を試みる。1929年以降はバタイユレリスと協調。第2次大戦中米国に亡命し,抽象表現主義の誕生に影響を与えた。戦後はフランスで独自の哲学的思索に基づく夢幻的な作品を手がけた。

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世界大百科事典 第2版の解説

マッソン【André Masson】

1896‐1987
フランスの画家。オアーズ県バラニー・シュル・テランBalagny‐sur‐Thérainに生まれ,少年時代をブリュッセルで過ごす。パリのエコール・デ・ボザール(国立美術学校)に学ぶ。画商カーンワイラーを知り,キュビストのJ.グリスらから影響をうけたのち,シュルレアリスム運動の成立期にブルトンらと交わり,ミロとともに〈自動デッサン〉を試みて評価を得る。1929年この運動を離れ,G.バタイユ,M.レリスらとの協調を深める。

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大辞林 第三版の解説

マッソン【André Masson】

1896~1987) フランスの画家。シュールレアリスムの画家としてブルトン・アルトー・レリスらと親交。夢幻的、思索的な作風で知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マッソン
まっそん
Andr Masson
(1896―1987)

フランスの画家。オアーズ県バラニーに生まれる。少年期をブリュッセルで過ごしたのち、1912年パリに出る。第一次世界大戦に従軍後、ドラン、グリスの影響を受け、キュビスム風の作品を制作。23年ブルトン、レーリス、ミロ、アラゴンと親交を結び、しばしば離反しつつも、シュルレアリスムの画家として活躍。早くからオートマティスム(自動記述法)を絵画に取り入れ、動物学的、神話的なイメージによって魔術的、夢幻的な世界を創造した。41~45年滞米し、戦後のアメリカ絵画形成にも少なからぬ影響を与えた。代表作には『魚の戦い』(1927・ニューヨーク近代美術館)などがある。[徳江庸行]

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