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マトゥーテ マトゥーテMatute, Ana María

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マトゥーテ
マトゥーテ
Matute, Ana María

[生]1926.7.26. バルセロナ
スペインの作家。現代の女性作家中最も多彩な文筆活動をしている。ナダル賞(1959)などを受賞。ペシミスティックな作風をもち,作品には『ささやかな生涯』La pequeña vida(1953),『小劇場』Pequeño teatro(1954),『死んだ子供たち』Los hijos muertos(1958)などがある。

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百科事典マイペディアの解説

マトゥーテ

スペインの女性作家。家族の確執を描いた《アベルの家族》(1948年)で文壇に登場。後,《北西の祭り》(1953年),《死んだ息子たち》(1958年)や代表的三部作《商人》(1960年―1969年)などを発表。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マトゥーテ
まとぅーて
Ana Mara Matute
(1926― )

スペインの女性小説家。少女時代から文学に親しみ、22歳の若さで、大家族の7人兄弟の葛藤(かっとう)と離散の物語『アベル家の人々』(1948)を出版し文壇に登場した。現実と幻想的な世界が混然とした独自の小説世界を構築し、疎外感やコンプレックスに悩む人間像、愛と憎しみの激しい人間関係などをテーマにした作品を数多く発表。カフェ・ヒホン賞、プラネタ賞、国民文学賞、ナダル文学賞など、スペインの名だたる文学賞を次々に獲得する活躍を示す。この時期の代表作は、アルタミラという架空の村を舞台に近親の愛と憎しみの感情を濃厚に描き上げた『北西の祭』(1953)や、彼女自身の少女期の内戦体験に基づいた『幼き日の思い出』(1960)で始まる三部作『商人たち』があり、そのほか『いけない子供たち』(1956)などの優れた短編集もある。その後、『見張りの塔』(1971)では、騎士道小説風の雰囲気のなか、舞台を一転して中世に求め主人公が自伝形式で幼年時代を回想する形式をとり、それまでの作品にみられる激しい感情表現を抑えた、詩的で淡い色合いの小説世界の創造を試みている。同じく中世に想を得たのが、長い沈黙を経て発表された『忘れられた王グドゥ』(1996)で、中央ヨーロッパの架空の王国、オラール国の絶え間ない争いを4代にわたる王を通して描いた長編である。童話作家としても優れた作品を発表し、『片足だけ裸足(はだし)』(1984)で国民児童文学賞を獲得した。スペイン王立アカデミー会員。[東谷穎人]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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