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マーストリヒト Maastricht

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マーストリヒト
Maastricht

オランダ南部,リンブルフ州州都マース川の渡河地点に建設されたローマ起源の古い都市で,382年から 721年まで司教区がおかれ,その後フランク王国に属し,1204年からはブラバント公領,84年から 1632年まではブラバント公ならびにリエージュ大司教の共同所領。中世は交易の中心として布,皮革,金物,建築材料などを扱ったが,現在はユリアナ,リエージュ=マーストリヒト,ゾイトウィレムスなどの運河網や鉄道交通の要地を占め,陶器,ガラス,セメント,たばこ,製鋼,化学薬品などの工業が発達。観光と美術印刷も重要。マース川にかかる聖セルファース橋 (1280頃) ,宮廷 (1475頃) ,市庁舎 (1658~64) ,オランダ最古の聖セルファース大聖堂 (6世紀。 11~15世紀に再建) などがある。市の南方にはローマ時代からの砂岩採石場があり,地下には 322kmに及ぶトンネルがある。 1991年欧州連合 EUの出発を決定したマーストリヒト条約が結ばれた。人口 11万 8152,大都市圏 16万 3818 (1992推計) 。

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デジタル大辞泉の解説

マーストリヒト(Maastricht)

オランダ南部、リンブルフ州の都市。同州の州都。マース川に沿い、古くから水陸交通の要衝として発展。聖セルファース教会、聖ヤンス教会、聖母教会をはじめ、中世に築かれた建造物が数多く残る。1991年、EU(欧州連合)の創設を定めたマーストリヒト条約が採択されたことで知られる。

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百科事典マイペディアの解説

マーストリヒト

オランダ南東端,ベルギーとの国境近くの都市,リンブルフ州の州都。マース川左岸にある古都で,農畜産物の取引が行われ,陶磁器製紙化学工業などが盛ん。オランダ最古のロマネスク建築である聖セルファース教会(10世紀)がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

マーストリヒト【Maastricht】

オランダ東南端の都市でリンブルフ州の州都。人口10万9300(1980)。ムーズ川に沿う。州庁や地方裁判所のほか,国立リンブルフ大学(医学部,総合科学部),建築学校,高等音楽院などが置かれている。ユリアナ運河(ムーズ川)やアルベール運河,鉄道や高速自動車道により同国の主要都市やベルギー,ドイツと結ばれ,19世紀初頭以来の陶磁器,セメント工業に加えて,電機,食品,製紙,化学などの工業も盛ん。ローマ時代から交通の要衝で,4~8世紀には司教座が設けられていた。

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大辞林 第三版の解説

マーストリヒト【Maastricht】

オランダ南東端部、マース川沿岸の河港都市。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マーストリヒト
まーすとりひと
Maastricht

オランダ南部、リンブルフ州の州都で、商工業都市。人口12万2163(2001)。ベルギー国境に接し、またマース川に沿うため、水陸交通の中心地であるとともに、付近の炭田を利用したセメント、ガラス、陶器、製紙などの工業が発達する。1世紀にローマ人が建設し、ローマ時代以後はフランク王国に属し、382~721年には司教座都市として発展したが、1284年からはブラバン公とリエージュ司教の二重支配を受けた。戦略上の要地であるため、たびたび攻防の舞台となり、1579年にはパルマ公指揮下のスペイン軍によって包囲、略奪された。市内に残る聖セルファース教会は、マーストリヒトの初代の司教聖セルファースの墓の上に建てられた、オランダでもっとも古い教会の一つである。1991年には、ECヨーロッパ共同体)の首脳会議が開催され、マーストリヒト条約(ヨーロッパ連合条約)が採択された。高級レストランの多い観光都市でもある。[長谷川孝治]

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