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メンデルスゾーン メンデルスゾーンMendelssohn(-Bartholdy), (Jakob Ludwig) Felix

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メンデルスゾーン
Mendelssohn(-Bartholdy), (Jakob Ludwig) Felix

[生]1809.2.3. ハンブルク
[没]1847.11.4. ライプチヒ
ドイツの作曲家,指揮者,ピアニスト。哲学者 M.メンデルスゾーンの孫でユダヤ系の富裕な家庭に育ち,1811年に家族とともにベルリンに移住。 18年に同地でピアニストとしてデビューし,21年にはワイマールでゲーテと知合った。 26年に序曲『夏の夜の夢』を作曲,29年には J.S.バッハの死後初めて『マタイ受難曲』を指揮,その後イギリスをはじめヨーロッパ各地を演奏旅行し,33年にはジュッセルドルフ市楽長,35年にはライプチヒのゲバントハウス管弦楽団の指揮者となり,43年に R.シューマンらとともにライプチヒ音楽学校を設立。古典主義的ロマン派の作曲家として名声を博した。主作品は交響曲5曲,演奏会用序曲『フィンガルの洞窟』 (1830) ,ピアノの『無言歌』 (30) ,『バイオリン協奏曲ホ短調』 (44) ,オラトリオ『エリア』 (46) 。

メンデルスゾーン
Mendelssohn, Moses

[生]1729.9.26. デッサウ
[没]1786.1.4. ベルリン
ドイツのユダヤ人哲学者。作曲家 F.メンデルスゾーンの祖父。 1754年にレッシングと出会い,生涯の友となった。レッシングの『賢者ナータン』は彼をモデルにしたといわれる。カントとも文通した。ユダヤ人のドイツ市民社会への融合を主張。神学的には理神論に立ち,信仰の自由を説いた。哲学的には,J.ズルツァーと同様に,感情の働きの独立性を認め,のちの J.テーテンスによる精神活動の知情意三分法に先行した。主著『感覚について』 Briefe über die Empfindungen (1755) ,『ファイドン-霊魂の不滅について』 Phädon oder über die Unsterblichkeit der Seele (67) 。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

メンデルスゾーン

19世紀のドイツの作曲家。通称「メンコン」と呼ばれるバイオリン協奏曲や結婚行進曲で知られる劇音楽真夏の夜の夢」などほのかな叙情を漂わせた曲を多く作った。「マタイ受難曲」を演奏するなど指揮者・オルガン奏者としてバッハの復興にも貢献した。1847年没。

(2009-02-13 朝日新聞 夕刊 ステージ)

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デジタル大辞泉の解説

メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn)

[1809~1847]ドイツの作曲家。古典的均衡とロマン的色彩の調和した作風で知られる。作品に、交響曲イタリア」、「バイオリン協奏曲」、ピアノ曲集「無言歌」など。

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百科事典マイペディアの解説

メンデルスゾーン

ドイツの作曲家,指揮者。ユダヤ系ドイツ人としてハンブルクに生まれ,ベルリンで育つ。祖父は高名な哲学者モーゼス・メンデルスゾーン〔1729-1786〕。早くからピアノ,バイオリン,作曲を学び,16歳で《弦楽八重奏曲》(1825年)を,17歳で劇付随音楽《夏の夜の夢》の序曲(全曲完成1842年)を作曲。
→関連項目カプリッチョキリスト教音楽夏の夜の夢バッハマイモンヨアヒムロマン主義

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)の解説

メンデルスゾーン

ドイツの作曲家。ベルリンの富裕なユダヤ系の銀行家に生まれた。姉も音楽家となった。フェーリクスは神童ピアニストとしてデビューし、10才で作曲を始めた。旅行もよくし、特にパリでは老年のケルビーニ、オペラ作 ...続き

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世界大百科事典 第2版の解説

メンデルスゾーン【Felix Mendelssohn】

1809‐47
ドイツの作曲家。ユダヤ系ドイツ人として,ハンブルクで富裕な銀行家の家に生まれ,1811年ベルリンに移り住んだ。音楽教育は早くから始められ,ゲーテと親しいC.F.ツェルターにも師事した。10歳のときから作曲を始めるが,声楽はバッハやヘンデル器楽ではとくにベートーベンから強い影響を受けた。それゆえ,初期の作品においては,声楽は古いスタイルに従い,器楽ではかなり大胆な試みがなされるという二重の様相を呈している。

メンデルスゾーン【Moses Mendelssohn】

1729‐86
ドイツのユダヤ人啓蒙哲学者。デッサウのゲットーに生まれ,少年時にベルリンに出て,苦学力行の末,ユダヤ人として初めてドイツ語で著作し,ヨーロッパで名声を得た。いわゆる〈同化〉ユダヤ知識人第1号である。レッシングの盟友となり,彼の《賢者ナータン》のモデルともなった。ユダヤ人解放の先頭に立ち,ユダヤ人啓蒙のためのドイツ語教育学校を興し,同時にユダヤ伝統文化遺産の継承を重視してヘブライ語復興の〈ハスカラー(啓蒙)〉運動を東欧全域に広め,ユダヤ人近代化とドイツ文化の懸橋役を実践して〈近代ドイツ系ユダヤ人の父〉とも仰がれるが,この〈同化〉開拓の道は毀誉褒貶半ばする運命をたどる。

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大辞林 第三版の解説

メンデルスゾーン【Mendelssohn】

〔Felix M.〕 (1809~1847) ドイツの作曲家。の孫。作風は初期ロマン派の中では古典派に近い。作曲のほかに指揮活動も行い、バッハの宗教曲を復活。作品は四曲の交響楽、バイオリン協奏曲、付随音楽「真夏の夜の夢」、「無言歌集」など多数。
〔Moses M.〕 (1729~1786) ドイツのユダヤ系哲学者。神の存在や霊魂の不滅を理性的に論証することを哲学の課題とする。また、信仰の自由を主張するなど、啓蒙哲学者として活動。

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世界大百科事典内のメンデルスゾーンの言及

【交響曲】より

…第7番(従来の番号付では第8番)《未完成》(1822)と第8番(同じく第7番ないし第9番)《ザ・グレート》(1828)では,トロンボーンが定着し,規模も拡大されて,後のブルックナーを思わせるような息の長い呼吸が認められる。 その他,初期ロマン派交響曲では,メンデルスゾーン(初期の弦合奏主体の13曲と,1824‐42の5曲)とシューマン(未完とスケッチのほか,1841‐51の4曲)が重要である。メンデルスゾーンは第3番《スコットランド》(1842),第4番《イタリア》(1833)をはじめ,標題音楽的な雰囲気と色彩豊かな管弦楽法を特徴とする。…

【夏の夜の夢】より

…幻想的でロマンティックな雰囲気によって古来最も愛されてきた喜劇であるが,最近は人物の動きに意識深層の欲望のうごめきを見たり,劇中劇的ドラマ構造の特性を強調したりする批評家,演出家もある。【笹山 隆】 なお,この戯曲の付随音楽として,多くの作曲家が作曲しているが,最も有名なのはメンデルスゾーンの《序曲》(作品21,1826)である。これは古典的ソナタ形式を自由に変化させたのびやかな様式からなり,幻想的で妖精たちの戯れをみごとに表現している。…

【バイオリン】より

…他方19世紀には,作曲家と演奏家が協力し合い,高度な演奏効果と作曲家の個人様式の追求を調和させることに成功した例も少なくない。メンデルスゾーンの《バイオリン協奏曲》にはダーフィトFerdinand David(1810‐73)が協力し,J.ヨアヒムのためには,シューマン,ブルッフ,ブラームス,ドボルジャークなどが優れた協奏曲を書いている。高度の名人芸を優れた音楽性に結びつけようとした19世紀後半のバイオリン曲には,同時代の名演奏家P.deサラサーテにささげられたE.ラロの《スペイン協奏曲》(1873)やサン・サーンスの《バイオリン協奏曲第3番》(1880),またソナタとしては,ブラームスの3曲(1879,86,88),ベルギーの名手E.A.イザイエにささげられたC.フランクの傑作(1886),ノルウェーの抒情性に富んだE.グリーグの第3番(1887)などがあり,今日の演奏会の重要な曲目を形成している。…

【マタイ受難曲】より

…全体は2部68曲から成り,十字架の預言,最後の晩餐,ゲッセマネの祈り,捕われ,裁判,ゴルゴタの丘,死と埋葬などの場面が,福音朗読者(テノール)の朗唱を中心として,劇的な合唱や内省的なアリア,また味わい深いコラールによって感動的に描かれ,キリスト受難の意味を鋭く問いかける。1829年にメンデルスゾーンがJ.S.バッハの死後初めて演奏し,J.S.バッハ復活の端緒をつくったことも重要である。J.S.バッハ以外ではシュッツの曲(1666)が名高い。…

【ロマン派音楽】より

…世紀後半には他の諸国の貢献も強まる。おもな大作曲家を挙げれば,ベートーベンとシューベルトを視野におさめながら,C.M.vonウェーバー,メンデルスゾーン,シューマン,ショパン,ベルリオーズ,リスト,R.ワーグナーらが代表的存在である。ベートーベンとシューベルトはロマン的要素を有しながら,全体としては古典派に入れられる。…

【ニコライ】より

…ゲーテ,シラー,カント,フィヒテらを攻撃したため,頑迷な啓蒙主義者と見られがちであるが,啓蒙主義の指導的な雑誌の刊行者,ベストセラー作家,批評家としてその多面的な活動は,ドイツ18世紀文化史に大きな足跡を残した。レッシングやM.メンデルスゾーンの助けをえて,ベルリンの啓蒙主義運動の組織者として活躍し,文化の媒介者の役割を果たした。【岩村 行雄】。…

【ユダヤ教】より

…その影響下に,ユダヤ人世界においては,ハスカラーと呼ばれる啓蒙主義運動が起こった。カントと並ぶ当代最大の哲学者として尊敬されたM.メンデルスゾーンを精神的父と仰ぐユダヤ人啓蒙主義者は,ユダヤ人固有の文化を捨ててヨーロッパの世俗文化を学ぶことが,中世以来の社会的差別からユダヤ人を解放する前提であると考えた。19世紀に,民族主義に基づく近代国家が成立すると,彼らは,ユダヤ教の伝統的教義である民族と宗教の間の不可分な関係を否定する〈改革派ユダヤ教〉を創設した。…

【ユダヤ人】より

… ヨーロッパのユダヤ教徒に呈示されたこの新たな道は,彼らに衝撃的な作用を及ぼした。M.メンデルスゾーンを先駆とし,ユダヤ教徒の側から積極的に近代ヨーロッパ文化を吸収しようとするユダヤ教徒啓蒙運動は,ここに一気にその花を開き,数世紀にわたり伝統的なラビの支配のもとにあったユダヤ教徒を,近代ヨーロッパの社会と文化のいぶきに触れさせ,彼らの貪欲なまでの知識欲を刺激した。ユダヤ教改革の運動が起こると同時に,それまでユダヤ教徒に対し,宗教,教育,裁判における独占権を確保してきたラビは,それだけいっそうかたくなに伝統的な教義に固執しようとした。…

【ユダヤ哲学】より

…すなわち,近世のユダヤ哲学の特色は,中世のそれと異なり,ユダヤ教の特殊性を排除し,それを普遍的な理性原理の上に確立することにあった。その最初の代表的な哲学者がM.メンデルスゾーンである。彼の後継者はドイツ観念論の哲学のなかにユダヤ教との思想的一致を見いだしている。…

【ライプニッツ=ウォルフ学派】より

…前者に属するのは,ドイツの広範な読者層にウォルフ哲学を広げることに貢献したチューミヒLudwig Philipp Thümmig(1697‐1728),ビルフィンガーGeorg Bernhard Bilfinger(1693‐1750)やドイツ美学の創始者と目されるバウムガルテンおよびその弟子マイヤーGeorg Friedrich Meier(1718‐77)などであるが,とりわけバウムガルテンはウォルフによってほとんど扱われなかった美学の領域に関してウォルフの体系を補完した。後者に属する人々としてはライマールスHermann Samuel Reimarus(1694‐1768),M.メンデルスゾーン,J.H.ランバートなどが挙げられる。ランバートはウォルフ的合理論とロック的経験論の融和統一をはかった。…

※「メンデルスゾーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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