モガディシュ(その他表記)Mogadishu

翻訳|Mogadishu

デジタル大辞泉 「モガディシュ」の意味・読み・例文・類語

モガディシュ(Mogadishu)

モガディシオ

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精選版 日本国語大辞典 「モガディシュ」の意味・読み・例文・類語

モガディシュ

  1. ( Mogadishu ) アフリカ大陸北東部、ソマリア民主共和国の首都。九世紀にアラビア人が建設した商港で、一八七一年からザンジバル王国領。一八九二年イタリアの租借地となり、一九〇五年イタリアが買収してイタリア領ソマリランド主都となった。モガディシオ。

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改訂新版 世界大百科事典 「モガディシュ」の意味・わかりやすい解説

モガディシュ
Mogadishu

アフリカ東端にあるソマリアの首都。都市域人口121万(2003)。イタリア風にモガディシオMogadiscioとも呼ばれる。インド洋岸の港湾都市で国際空港をもち,国内のアデン湾岸,エチオピアケニアに通じる道路交通の要衝である。大学その他の教育・文化施設も整っている。国内の産物集散地であり,食品や飲料の加工業も発達している。付近でウラン鉱が発見されている。アラブによって9世紀ころに建設され,12世紀初頭には東アフリカの主要な貿易港となった。16世紀にポルトガルによって一時占領されたが,1871年ザンジバルのスルタンに征服された。92年ザンジバルのスルタンはイタリアに貸与し,1905年イタリアはスルタンから買収してイタリア領ソマリランドの主都とした。第2次世界大戦中イギリスに占領され,50年からソマリアが独立する60年までイタリアの国連信託統治領の主都であった。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「モガディシュ」の解説

モガディシュ
Mogadishu[英],Mogadiscio[イタリア]

モガジシオともいう。東アフリカ,ソマリアの首都で港市。スワヒリ圏北端に位置し,乳香,没薬(もつやく)(香料生薬一種)の産地,インド洋交易の拠点として繁栄。15世紀明の鄭和(ていわ)艦隊来訪,16世紀天正(てんしょう)遣欧使節も帰国途上に滞在。ザンジバルの支配をへて19世紀末イタリア領。

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旺文社世界史事典 三訂版 「モガディシュ」の解説

モガディシュ
Mogadishu

インド洋に臨む海港都市。ソマリアの首都。別名モガディシオ
10世紀ごろからインド洋交易で成長し,アラブ人が多数来航した。15世紀前半には鄭和の南海遠征の分遣隊が寄港し,1498年にはヴァスコ=ダ=ガマも帰路立ち寄った。1870年代にザンジバルのスルタンが占領したが,1905年イタリアの植民地(イタリア領ソマリランド)の主都となり,第二次世界大戦中イギリスが占領,60年のソマリア独立で,首都になった。1992年に激化したソマリア内戦の舞台にもなった。

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