コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

モリアオガエル モリアオガエルRhacophorus arboreus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モリアオガエル
Rhacophorus arboreus

カエル目アオガエル科。体長は雄 6cm,雌 8cm内外。背面は緑色あるいは暗緑色で,赤褐色,暗褐色などの斑紋が散在する個体もある。吻端はやや丸い。眼の後方にある鼓膜はほぼ円形で小さく,眼径の約 2分の1である。前後肢とも蹼(みずかき)があり,指先は吸盤になっている。6~7月頃,水辺に出た木の枝や葉,草の上などに白色の泡状卵塊を産みつける。1卵塊中の卵数は 300~500個で,直径約 3mm。本州佐渡島四国地方九州地方に分布する。(→アオガエル

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

モリアオガエル

両生類アオガエル科。体長5〜9cm,雌のほうが大きい。体背面は緑色の濃淡があり,個体により赤褐色の斑紋がある。指の吸盤は発達し,樹上性。4〜7月,雌は水辺に突き出た枝に泡(あわ)状の卵塊を産み,孵化(ふか)したオタマジャクシは水中に落下する。
→関連項目アオガエル松川[温泉]芳ヶ平湿地群

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モリアオガエル
もりあおがえる / 森青蛙
[学]Rhacophorus arboreus

両生綱無尾目アオガエル科のカエル。日本の固有種である。本州のほとんどすべての都府県に分布するが、四国、九州に確実な産地は知られていない。低地にもいるが、多くは山間部に生息する。背面はほぼ一様に暗緑色、腹面は灰白色。背面に不規則な小赤褐斑(はん)、腹面に小暗斑を散布することがある。指趾(しし)端は膨大して吸盤となり、樹上生活をする。シュレーゲルアオガエルに似るが、大形であること、背面の緑色が濃いこと、虹彩(こうさい)が赤みを帯びることで区別できる。体長は雌で6~9センチメートル、雄で5~7センチメートル。4~6月に池、沼、水田などの水上に張り出した枝や葉の間に産卵するが、水辺に産卵することもある。1匹の雌に数匹の雄が抱接することが多く、産卵と同時に後肢でゼリーをかき混ぜるため、卵塊は白い泡状となる。卵は黄白色で径約3ミリメートル、卵数300~500個。卵塊の表面はやがて黄褐色となり、硬化する。胚(はい)の発生が進むと内部は液化し、オタマジャクシは下の水面へ落下する。夏の終わりごろに変態し、冬には地中で越冬する。岩手県大揚(おおあげ)沼と福島県平伏(へぶせ)沼のモリアオガエルが国の天然記念物に指定されているほか、県指定の天然記念物も多い。[倉本 満]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

モリアオガエルの関連キーワード日本のラムサール条約登録湿地福島県双葉郡川内村上川内広島県山県郡安芸太田町青野山県立自然公園福島県双葉郡川内村アオガエル(青蛙)北摂府立自然公園松尾(岩手県)松川[温泉]草野 心平トビガエル川内(村)八幡平市大滝根山伊豆半島藤七温泉松川温泉鳳来寺山武奈ヶ嶽青野山

今日のキーワード

地蔵盆

主に京都などで、8月23日・24日(古くは陰暦7月24日)に行われる行事。石地蔵にお飾りをしてまつり、さまざまの余興を行う。地蔵祭り。地蔵会(じぞうえ)。《季 秋》...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

モリアオガエルの関連情報