日本大百科全書(ニッポニカ) 「ライリー」の意味・わかりやすい解説
ライリー(Bridget Riley)
らいりー
Bridget Riley
(1931― )
イギリスの画家、版画家。ロンドンに生まれる。ゴールドスミス美術学校(1949~52)、王立美術学校(1952~55)に学ぶ。1965年「応答する眼(め)」展(ニューヨーク近代美術館)でオプ・アートの代表的作家として国際的評価を得る。68年ベネチア・ビエンナーレで受賞。初めは、白と黒による小さな三角形の組合せや、縞(しま)模様の曲線によって人の目に波動して見える視覚効果を追求したが、67年から色彩を使い始める。80年(昭和55)東京国立近代美術館で「ブリジット・ライリー展」が開催された。東京国立近代美術館に『讃歌(さんか)』(1973)、千葉県佐倉市の川村美術館に『朝の歌』(1975)がそれぞれ収蔵されている。
[斉藤泰嘉]