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ライーヤトワーリー制度 ライーヤトワーリーせいど Raīyatwarī Settlement

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ライーヤトワーリー制度
ライーヤトワーリーせいど
Raīyatwarī Settlement

イギリス東インド会社インドで実施した地税査定制度の一つ。 19世紀初めにマドラスおよびボンベイで導入された。ライーヤトアラビア語の ra'y (放牧する,飼育する) から派生した語で,一般に臣民,被支配者を意味するが,インドでは特に耕作者や小農民を意味する。

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百科事典マイペディアの解説

ライーヤトワーリー制度【ライーヤトワーリーせいど】

近代インドにおける地税制度の一つ。南インドで導入された。イギリス東インド会社によるインド支配は,18世紀末以後ザミーンダール(地主)に土地所有権を認め,これから地税を取りあげるザミーンダーリー制度が主であったが,19世紀に入り,直接ライーヤトraiyat(耕作農民)から地税を取り立てるライーヤトワーリー制が併用された。

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世界大百科事典 第2版の解説

ライーヤトワーリーせいど【ライーヤトワーリー制度 Ra‘īyatwārī System】

19世紀前半にイギリス支配下のインドにおいて,マドラス,ボンベイ両管区に導入された土地所有・地税制度。〈ライーヤト〉とはペルシア語で〈耕作者〉の意。ザミーンダーリー制度に対する批判から新たな地税制度が求められ,1792‐99年,アレクサンダーリードらによって南インド南部の内陸地域バーラマハールで試行され,やがて19世紀初期,マンローによってマドラス管区で,またエルフィンストンによってボンベイ管区で本格的に実施された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ライーヤトワーリー制度
らいーやとわーりーせいど

イギリスがその植民地インドで実施した地税徴収制度の一つ。イギリスがインドで最初に獲得した領土であるベンガル地方では、だれかを「地主」と決め、この「地主」との間に支払うべき地税額を決定するザミーンダーリー制度という徴税方法を実施した。しかし、19世紀に入るとザミーンダーリー制度には批判が強くなり、それにかわって、個々の農民1人1人と地税額の取り決めをするライーヤトワーリーRiyatvr制度が実施されるようになった。ライーヤトとは、もともとアラビア語で「ラクダの群れ」を意味したが、インドでは国家臣民、さらに限定すれば農民を意味するようになっていた。したがって、ライーヤトワーリー制度は個別農民制度とでも訳すことができる。
 この制度が最初に導入されたのは、インド南部のマドラス州であり、1820年代には制度として確立された。1818年の第三次マラータ戦争で占領したボンベイ地方が独立のボンベイ州となると、ここにもライーヤトワーリー制度が導入された。ライーヤトワーリー制度では、個々の農民の所有地の面積、地味(ちみ)、位置などを細かく調査しなければならず、徴税に要する手間と費用が大きかった。そのため、1840年代には批判が強まり、その後に獲得した北インドの各地では、それにかわってマハールワーリー制という徴税方法が実施されるようになった。[小谷汪之]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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