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ラスパイレス指数 ラスパイレスしすうLaspeyres index

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラスパイレス指数
ラスパイレスしすう
Laspeyres index

国家公務員との比較で地方公務員の給与水準を表わす指数。この指数は加重平均による総合指数で,一般には物価水準の変動を実質的に比較するために用いるが,総務省では地方公務員の給与水準を比較する指標として用い,高い指数の自治体には特別交付税起債の制限を行いその引下げを指導している。算定方式は,自治体の一般行政職員の学歴別・経験年数別構成などが国と同一であると仮定して,各自治体ごとの平均給与額を求め,国の平均給与額を 100として指数化している。

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知恵蔵の解説

ラスパイレス指数

地方公務員と国家公務員の平均給与額を、国家公務員の職員構成を基準として、一般行政職における学歴別、経験年数別に比較し、国家公務員の給与を100とした場合の地方公務員の給与水準を示した指数。総務省は毎年地方公務員の給与水準をラスパイレス指数で発表している。総務省は指数の高い自治体に対し、特別交付税や起債に対するコントロールを通じて指導を行っている。高度成長期には全体として1割程度高かった地方公務員の給与であるが、毎年少しずつ下がり続けてきた。長らく町村の平均だけが100以下であったが、2004年に、全地方自治体、市、都道府県でも100を切った。指定都市特別区も100をわずかに超えるだけとなっている。この結果、全団体の91.9%において指数が100未満となった。

(北山俊哉 関西学院大学教授 / 笠京子 明治大学大学院教授 / 2007年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ラスパイレス指数

国家公務員を100として地方公務員の給与水準を示す指数。100だと同じ水準。単純に平均給与を比較するのではなく、学歴や勤続年数のばらつきが国の行政職職員と同じと仮定して、各地方自治体の指数を計算する。

(2013-02-09 朝日新聞 朝刊 神戸 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

ラスパイレス‐しすう【ラスパイレス指数】

地方公共団体の一般行政職の職員の平均給与額を求め、国の平均給与額を100として算出した指数。
物価指数の一。ある時点での価格・数量を基準とし、加重平均によって算出した指数。
[補説]名称は、ドイツの統計学者ラスパイレス(Laspeyres)が1864年に提案した算式に基づいて計算されることから。

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世界大百科事典 第2版の解説

ラスパイレスしすう【ラスパイレス指数 Laspeyres index】

物価あるいは数量指数算式のうち,ラスパイレスÉtienne Laspeyres(1834‐1913)によって1864年に提唱された方式による指数をラスパイレス指数という。pi0,qi0をそれぞれ基準年次における第i番目の財・サービスの価格,数量とし,pi1を比較年次における第i番目の財・サービスの価格とすれば,ラスパイレス物価指数Pは,と表される(ラスパイレス数量指数は,この式において価格と数量を入れ替えることによって求められる)。

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大辞林 第三版の解説

ラスパイレスしすう【ラスパイレス指数】

〔Laspeyres はドイツの経済学者の名〕
国家公務員の給与水準を一〇〇として地方公務員のそれと比較したときの指数。総合物価指数算定方式を公務員の給与水準の比較に用いたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラスパイレス指数
らすぱいれすしすう
Laspeyres index number

複数の統計系列の変動を、総体的変動として、基準値と比較できるように指数を作成するとき、ドイツの統計学者E・ラスパイレスにより1864年に提案された算式に基づいてつくられる指数のこと。n種の品物をひとまとめにした消費財についての価格指数をラスパイレス算式に基づいて作成する場合、品物iの基準時の価格、比較時の価格を、それぞれi、piとし、その品物の基準時の購入量をiとすると、この消費財グループ価格についてのラスパイレス指数ILは、次の式で算出される。

 サービスなどについては、単価の変動は知れても、需要量については容易に統計数値として知りえないことが多く、そのような場合には、需要総額をウェイトとして用いて、二番目の算式で計算される。この指数は、ウェイトを基準時の数値に固定して算出しうるため作成上の簡便さもあり、物価指数、賃金指数など、指数作成の広い分野で使われている。[高島 忠]

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