ラバウル(英語表記)Rabaul

デジタル大辞泉 「ラバウル」の意味・読み・例文・類語

ラバウル(Rabaul)

パプアニューギニア東部、ニューブリテン島北東岸の港湾都市ビスマーク諸島の中心都市。第二次大戦中に日本軍の海軍航空隊の基地があった。1994年、南方にあるタブルブル山とブルカン山が噴火し、大量の火山灰に埋まり、空港行政機関ココポに移された。

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精選版 日本国語大辞典 「ラバウル」の意味・読み・例文・類語

ラバウル

  1. ( Rabaul ) パプアニューギニアのビスマーク諸島の主島ニューブリテン島北東端の都市。天然良港で、周囲にはコプラコーヒーゴムなどのプランテーションが多い。一九一〇年ドイツ領ニューギニア植民地の主都として建設された。太平洋戦争では旧日本海軍航空隊の前線基地が置かれた。

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改訂新版 世界大百科事典 「ラバウル」の意味・わかりやすい解説

ラバウル
Rabaul

パプア・ニューギニアの東ニューブリテン管区の主都。人口1万7000(1990)。ビズマーク諸島中のニューブリテン島北東のガゼル半島北端にある。ガゼル半島は国内でも指おりのコプラの産地で,ラバウルには全国から集まるコプラの製粉工場がある。1937年,町の背後にあるバルカン山,マトゥーピ山という両火山の噴火で一時は市街のほとんどが破壊された。42年,太平洋戦争のさなかに日本軍がこの地に上陸しニューギニア本島への前進基地としたが,連合軍との激戦で町は再び破壊された。現在はビズマーク諸島一帯での海と空の交通の中心地として復興し,国内の主要な都市として発展しつつある。
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百科事典マイペディア 「ラバウル」の意味・わかりやすい解説

ラバウル

パプア・ニューギニアのビズマーク諸島に属するニューブリテン島にある主都。空港がある。コプラ,カカオ木材輸出。1910年ドイツ人が創設,1937年,1941年,1994年の火山噴火で町は壊滅的な被害を受けた。第2次大戦中,日本海軍の基地となった。1万7022人(1990)。

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世界大百科事典(旧版)内のラバウルの言及

【ニューブリテン[島]】より

…第2次大戦中は一時日本軍に占領され,日本軍とアメリカ・オーストラリア連合軍との戦場となった。戦後はオーストラリアの信託統治領を経て,1975年独立したパプア・ニューギニアに属し,島の東部は東ニューブリテン州(州都ラバウル),西部は西ニューブリテン州(州都キンベ)を構成している。第2次大戦中,日本軍の前進基地であったラバウルは,良港としても有名で,南太平洋の交通で重要な役割を演じている。…

【ビズマーク[諸島]】より

…コプラ,ココア,コーヒーなどが生産され,林業,漁業も盛んになりつつある。主要都市はニューブリテン島のラバウル,ニューアイルランド島のカビエンなどで,特にラバウルは商業,産業,交通の要地である。1616年にオランダ人に発見され,1700年にイギリス人ダンピアがニューブリテン島を調査した。…

※「ラバウル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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