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ラブジョイ Lovejoy, Arthur Oncken

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラブジョイ
Lovejoy, Arthur Oncken

[生]1873.10.10. ベルリン
[没]1962. ボルティモア
アメリカの哲学者。カリフォルニア,ハーバード両大学に学び,ボルティモアのジョンズ・ホプキンズ大学教授となった (1910~38) 。認識論における業績のほかに,雑誌"Journal of History of Ideas"の編集者としても著名。主著『二元論への反乱』 The Revolt against Dualism (30) ,『諸観念の歴史について』 Essays on the History of Ideas (48) 。

ラブジョイ
Lovejoy, Elijah Parish

[生]1802.11.9. メーン,アルビオン
[没]1837.11.7. イリノイ,アルトン
アメリカの奴隷制廃止論者。神学研究ののち,1833~36年に長老教会派機関誌"St. Louis Observer"を編集,奴隷制反対論を展開。 36年イリノイ州アルトンに移り,"Alton Observer"紙を刊行したが,奴隷制賛成派に数回印刷所を襲われ,37年 11月7日夜暴徒に射殺された。

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百科事典マイペディアの解説

ラブジョイ

ドイツ出身,米国のユダヤ系哲学者。ベルリン生れ。スタンフォード,ジョンズ・ホプキンズの各大学で教える。〈単位観念〉の生成と諸学にわたるその発現を分析する〈観念史History of Ideas〉を提唱,学際的思想史研究の有力な方法論として多くの賛同者を得,国際的に寄稿を募った《観念史事典》(1968年)となって実現した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ラブジョイ【Arthur Oncken Lovejoy】

1873‐1962
アメリカの哲学者。ベルリンに生まれ,アメリカに移住。カリフォルニア大学,ハーバード大学,パリ大学に学び,1899年にはスタンフォード大学教授となって哲学科を創設した。1910年ジョンズ・ホプキンズ大学教授(38年まで)となり,専門にとらわれない思想史研究の場として〈思想史クラブ〉を創立,また40年には《思想史雑誌》を創刊して,学問の一分野としての〈思想史history of ideas〉の確立に大きな影響を与えた。

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大辞林 第三版の解説

ラブジョイ【Arthur Oncken Lovejoy】

1873~1962) アメリカの哲学者。ドイツ生まれ。批判的実在論を提唱した七人の哲学者の一人。アメリカにおける歴史哲学の建設者。著「存在の大いなる連鎖」「観念の歴史に関する試論」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラブジョイ
らぶじょい
Arthur Onken Lovejoy
(1873―1962)

アメリカの哲学者。ベルリン生まれ。カリフォルニア大学、ハーバード大学で学び、のちジョンズ・ホプキンズ大学教授となった。新実在論に反対し、プラグマティズムを批判して『二元論への反抗』(1930)を著した。認識論として二元論を採用しなければ、外界に関する知識が相対的であることを説明できないと考えたのである。やがて『思想史ジャーナル』の編集者となり、さまざまな思潮を比較勘案して彼独自の歴史哲学を構築する。たとえば『存在の偉大な鎖(くさり)』(1936)は、プラトンの『ティマイオス』に倣い、世界史に登場するすべての存在者の実現可能性を吟味して、文学史・科学史・哲学史の総合を試みた思想史である。アメリカ大学教授連合の設立に参画したのも故なしとしない。[鵜木奎治郎]

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