コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

リンパ節 リンパせつlymph nodes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リンパ節
リンパせつ
lymph nodes

リンパ管に介在し,リンパを通過させる器官。内部にリンパ腔をもち,リンパ球の形成および食菌作用に関係する場所で,ときにはこの部が異常に腫大する。かつてはリンパ腺とも呼ばれていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

リンパ‐せつ【リンパ節】

リンパ管の所々にある粟粒大や大豆大の小器官。網状に結束した構造をもち、リンパ球マクロファージなどが充満しており、リンパ中の異物病原菌・毒素などを捕食したり免疫応答を行ったりして生体を防御する。哺乳類にみられ、頸(けい)部・鼠蹊(そけい)部・腋窩(えきか)をはじめ全身に分布。リンパ腺。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

リンパ節【リンパせつ】

臨床医学ではリンパ腺とも。リンパ管の経過の途中に介在する結節。多くはアズキ大〜ソラマメ大で,数個〜数十個で群をなすことが多い。結節の実体はリンパ小節の集りで,そのまわりのリンパ洞を輸入管から入ったリンパ液が分かれて流れ,集まって輸出管から出ていく。
→関連項目カポジー水痘様発疹腺ペスト乳癌猫ひっかき病脾臓風疹補助化学療法慢性疲労症候群

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

栄養・生化学辞典の解説

リンパ節

 リンパ腺ともいう.リンパ管を中継して異物や細菌の補捉,リンパ球の産生抗体の産生などを行うところ.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

リンパせつ【リンパ節 lymph node】

いわゆるリンパ腺lymph glandのこと。鳥類の多くと哺乳類にみられる。リンパ組織lymphatic tissue(lymphoid tissue。各種のリンパ球を産生する組織)が集まってできた器官の一つで,輸出・輸入リンパ管を備える。形は楕円形のものが多く,米粒大からソラマメ大であり,全身に多数散在するが,ヒトでは腋窩(えきか),鼠径部(そけいぶ),頸部などにあり,化膿性疾患の際に,はれたリンパ節が外部から触れることができる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

リンパせつ【リンパ節】

哺乳類のリンパ管の所々に存在する球状または大豆状の膨らみ。結合組織性の被膜に包まれ、内部の空所にリンパ球・マクロファージ・形質細胞、少数の白血球などの細胞を含む。リンパが通過する間に、リンパ中の異物が各細胞に捕食されて生体が防御される免疫反応器官。リンパ球が分裂増殖する場でもある。リンパ腺。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リンパ節
りんぱせつ

リンパ管が走行する途中に介在している結節状の小体で、俗にリンパ腺(せん)ともよばれる。扁平(へんぺい)な楕円体(だえんたい)形あるいは腎臓(じんぞう)形で、大きさは2ミリメートルから30ミリメートルほどと大小さまざまである。リンパ節へはその表面から数本のリンパ管(輸入リンパ管)が進入し、その進入部とは反対側の表面からは1~2本のリンパ管(輸出リンパ管)が出ていく。リンパ節の構造は細網組織(細網細胞と細網線維)からなり、網の目の中にはリンパ球が充満している。リンパ節の実質の表層部は皮質とよび、中心部を髄質とよぶ。皮質にはリンパ球が密在するが、とくにリンパ球が密集してところどころに球状の集団を形成している部位をリンパ小節という。リンパ節の髄質は、皮質から連続するリンパ組織であるが、索状の粗い網目構造となっている。これらの皮質と髄質のリンパ組織の周囲には多数の間隙(かんげき)が存在し、これをリンパ洞という。輸入リンパ管はこのリンパ洞に開いている。つまり、輸入リンパ管のリンパ液はリンパ洞に流れ込み、この中を流れて輸出リンパ管に集められる。リンパ節のリンパ組織とリンパ洞とは互いに交通している。
 リンパ節内で、その表層(皮質)にあるリンパ小節の中にはBリンパ球が存在している。Bリンパ球は抗原によって反応し、抗体産生細胞となる。皮質の深層部にはTリンパ球が存在している。Tリンパ球は細胞性免疫に関与し、細胞性免疫を発現させる能力をもっている。このようにリンパ節は生体の防衛にあずかる重要な組織である。また、リンパ(リンパ液)はリンパ節のリンパ組織内を流れていく間に機械的に濾過(ろか)されるとともに、リンパ内に含まれている異物や有害な細菌などは大食細胞によって取り込まれ、リンパの浄化が行われる。
 人体の代表的なリンパ節は頸部(けいぶ)リンパ節、腋窩(えきか)リンパ節、鼠径(そけい)リンパ節などで、これらのリンパ節は細菌感染時に腫脹(しゅちょう)肥大して、圧痛とともに皮下に触れることができる。なお、リンパ節は魚類、両生類、爬虫(はちゅう)類には存在しない。鳥類はリンパ節をつくらないがリンパ組織をもっている。[嶋井和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

リンパ節の関連キーワードリンパ系のしくみとはたらきリンパ節シンチグラフィー結核性頸部リンパ節炎センチネルリンパ節肺門リンパ節結核頸部リンパ節結核腺熱リケッチア症デュークス分類胸腺リンパ体質肺門リンパ節リンパ節腫瘍五口舌虫感染悪性リンパ腫パローの法則鼠蹊リンパ節頸部郭清術リンパ節炎頸リンパ節リンパ節腫ホジキン病

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

リンパ節の関連情報