レンズ雲(読み)レンズぐも(英語表記)lenticularis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レンズ雲
レンズぐも
lenticularis

の種の名で,レンズの形をした雲。非常に長く伸びていることが多く,輪郭がはっきりしている。地形影響でできることが多いが,地形の影響がない場所に現れることもある。上空の風が強いときによく現れる。主として,巻積雲高積雲層積雲などに現れる。太陽や月の近くでは彩雲となることがある。

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百科事典マイペディアの解説

レンズ雲【レンズぐも】

さや状雲とも。形が凸レンズの切口や豆のさやのような雲。雲形分類での種の一つで,巻雲,高積雲,層積雲によく現れ,縁がはっきりして,彩雲となっていることが多い。強い風で定常波が生じその波頂に向かって上昇気流のあるところにできる。風上一端で発生,風下他端で消えることが多く,風が強くても動かないように見える。

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パラグライダー用語辞典の解説

レンズ雲

アダムスキー型のUFOを巨大にして横から見たような雲の為、UFO雲と呼ぶ人もいる。「レンズ雲がでると風が強くなる」とよく言われるが、上空の風が強いと、このレンズ雲が発生し、その影響は次第に地上にも現れる為、フライヤーも強風の兆候を知る為に知っておきたい雲である。また、レンズ雲は山岳地帯で発生するウエーブとも関係しており、このレンズ雲の下には広範囲に強い上昇気流がある。セールプレーンではレンズ雲を利用してウエーブソアリングを楽しむようであるが、低速のパラグライダーにおいては笹舟で荒海に出るのに等しいと思われる。
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大辞林 第三版の解説

レンズぐも【レンズ雲】

レンズの形をした雲。巻雲や層雲などに風の強いときに現れる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レンズ雲
れんずぐも

凸レンズのような形の雲。楕円(だえん)形のことも、複雑な形をしていることもあるが、共通点は風に流されないことである。風が山などの地形によって上下にうねり、波動の峰の部分に雲が発生したもので、雲の位置は動かなくても、内部の空気も雲粒も絶えず入れ替わっている。前線の近くに発生するので、雨の前兆とされる。つるし雲ともいう。十種雲級では、レンズ雲の高さによって、巻積(けんせき)雲、高積雲、層積雲に分類される。イタリアのエトナ山にかかるレンズ雲は、「風の伯爵夫人」とよばれることがある。[木村龍治]

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世界大百科事典内のレンズ雲の言及

【雲】より

…これがかなとこ形に変化すると積乱雲である。 レンズ雲笠雲やつるし雲と同様に上層の風が強いときに地形の影響でできたレンズ状の雲。山越えの気流は,大気が安定で風が強いとき,比較的安定した波状の気流をつくるが,その凸状部にこの雲は起こる。…

※「レンズ雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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