一夜漬け(読み)いちやづけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「一夜漬け」の意味・わかりやすい解説

一夜漬け
いちやづけ

おもに漬物についていう場合が多い。早漬けともいう。ダイコンキュウリキャベツカブなどを、早く味をしみ込ませるため細切りにして塩をふり、よくもんで器に入れ、蓋(ふた)をして軽い重石(おもし)をする。一夜たてば食べられるのでこの名がある。さわやかな歯ざわりと色彩が楽しめる。刻んで塩もみした場合と異なるのは、塩分と重石により材料成分中の酵素が出て働き、これが味をよくするためである。また、「色はなすびの一夜漬け」の言葉もあるように、夏から秋にかけて色よく漬けたぬかみそ漬けもある。

河野友美

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「一夜漬け」の解説

いちやづけ【一夜漬け】

(漬物を)一晩で漬けること。また、その漬物。[類語浅漬け即席漬け当座漬け

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android