七竈(読み)ナナカマド

デジタル大辞泉 「七竈」の意味・読み・例文・類語

なな‐かまど【七×竈】

バラ科の落葉高木山地自生。葉は長楕円形の小葉が5~7対つく羽状複葉で、秋に紅葉する。7月ごろ、白色小花を群生し、実は熟すと赤い。材は燃えにくく、名は七度かまどに入れても燃えないということにちなむ。 秋》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「七竈」の意味・読み・例文・類語

なな‐かまど【七竈】

  1. 〘 名詞 〙 バラ科の落葉小高木。各地の山地に生える。高さ七~一〇メートル。樹皮灰色を帯びた暗褐色。葉は深緑色で四~七対の小葉からなる奇数羽状複葉で長さ一七センチメートル内外。小葉は長楕円形で縁に鋸歯(きょし)があり長さ三~八センチメートル。五~六月、枝頂に多数に密生した径七ミリメートルぐらいの白い五弁花を開く。花柱は三~四個。果実は径五ミリメートルぐらいの球形で、赤く熟す。材は耐久力が強く細工物に用いる。材が燃えにくく、七度かまどに入れても燃え残るというところからの名。漢名、花楸・花楸樹。おやまのさんしょう。《 季語・秋 》 〔大和本草(1709)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「七竈」の解説

七竈 (ナナカマド)

学名Sorbus commixta
植物。バラ科の落葉高木,高山植物,園芸植物,薬用植物

七竈 (ナナカマ)

植物。モクセイ科の常緑低木,園芸植物,薬用植物。ネズミモチ別称

七竈 (ナナカマド)

植物。ヤブコウジ科の常緑低木,園芸植物。カラタチバナの別称

七竈 (ナナカマ)

植物。ツツジ科の常緑低木・高木。シャシャンボの別称

七竈 (ナナガマ)

植物。フサザクラ科の落葉高木。フサザクラの別称

七竈 (ナナカマ)

植物。ハイノキ科の落葉低木。サワフタギの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android