三つ道具(読み)ミツドウグ

デジタル大辞泉の解説

みつ‐どうぐ〔‐ダウグ〕【三つ道具】

三つ一組になった道具。
江戸時代、罪人を捕らえるのに用いた、突棒(つくぼう)刺股(さすまた)袖搦(そでがらみ)
拘禁に用いる、手かせ・足かせ・首かせ。
懐中道具の、きり・小刀・はさみ。
和船の、帆柱帆桁(ほげた)舵(かじ)。また、帆柱の代わりに伝馬船を入れる場合も多い。
農具の、鋤(すき)鍬(くわ)鎌(かま)
(たい)の頭部にある、に似た3個の骨。

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大辞林 第三版の解説

みつどうぐ【三つ道具】

江戸時代、罪人を捕らえる際に用いた、突棒つくぼう・刺股さすまた・袖搦そでがらみの三つの称。
懐中道具の、小刀・鋏はさみ・錐きりの三つの称。
拘禁の際に用いる、手枷かせ・足枷・首枷の三つの称。
和船の主要道具、帆柱・帆桁ほげた・舵かじの三つの称。帆桁の代わりに伝馬船とする場合も多い。
農具の、鋤すき・鍬くわ・鎌かまの三つの称。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三つ道具
みつどうぐ

江戸期に、犯人逮捕の際などに用いたという長柄(ながえ)の武器の一種である、突棒(つくぼう)、刺股(さすまた)、袖搦(そでがらみ)を一組としていう。江戸期に関所、番所などに常備したので「番所の三つ道具」ともいう。すでに江戸初期の製作である『四条河原(がわら)遊楽図屏風(びょうぶ)』の歌舞伎(かぶき)の小屋、能楽の小屋の櫓(やぐら)(入口)の脇(わき)の竹矢来(たけやらい)に沿って立て並べているようすが描かれているので、治安・威儀の象徴的な道具として早くから一組として用いられていたものであろう。[齋藤愼一]

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