三伝(読み)サンデン

精選版 日本国語大辞典 「三伝」の意味・読み・例文・類語

さん‐でん【三伝】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( ━する ) 天竺(インド)・唐土(中国)を経て日本に伝わること。
  2. [ 2 ] 春秋経を解義敷衍(ふえん)した三書。すなわち、左氏伝・公羊伝・穀梁伝をいう。春秋三伝。
    1. [初出の実例]「真貞以二三伝三礼一為レ業、兼能二談論一」(出典:続日本後紀‐承和一二年(845)二月丁酉)
    2. [その他の文献]〔春秋穀梁伝‐范序〕

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改訂新版 世界大百科事典 「三伝」の意味・わかりやすい解説

三伝 (さんでん)
Sān zhuàn

中国における五経の一つ《春秋》の三つの伝(釈義書),《公羊(くよう)伝》《穀梁(こくりよう)伝》《左氏伝》のこと。《春秋》には孔子の理念が託されているとの認識に立ち,その真義を解明しようとして,二つの方法が現れた。《春秋》に記録された事実に内在する意味を純理的に究明するのが《公羊伝》と《穀梁伝》,記録された事実とそれに関連する史実を通して歴史的に究明するのが《左氏伝》である。《春秋》の伝は少なくないが,学術的評価が高く,長期にわたって権威を認められたのが,この三伝である。
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