三菱レイヨン(読み)みつびしレイヨン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三菱レイヨン」の意味・わかりやすい解説

三菱レイヨン
みつびしレイヨン

三菱系の合成繊維会社。1933年新興人絹設立,1942年日本化成工業に合併,1944年三菱化成工業と改称し旭硝子と合併したが,第2次世界大戦後の 1950年過度経済力集中排除法によって分割され,同年第二会社のひとつ新光レイヨンとして新発足。1952年社名を三菱レイヨンに変更。1968年三菱ボンネル,1973年新光エステルを合併。1977年東洋紡績との共同出資によりダイヤファイバーズを設立。1998年日東化学工業を合併。日本最初のレーヨンステープルのメーカーとして発足した会社であり,その製品もレーヨンステープルとメタアクリル樹脂が中心であったが,1956年以降アセテート繊維,アクリル系繊維(ボンネル),ポリプロピレン系繊維(パイレン)などの分野に進出,1969年にはポリエステル繊維(ソルーナ)に進出した。MMA樹脂およびプラスチック系光ファイバでは業界トップとなり,売り上げの柱に成長した。2010年三菱ケミカルホールディングスの連結子会社となる。2017年三菱化学,三菱樹脂と統合し,三菱ケミカルとして新たに発足した。

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