精選版 日本国語大辞典 「上布」の意味・読み・例文・類語
じょう‐ふ ジャウ‥【上布】
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薄地の良質な麻織物の着尺地を上布という。現在では、このような麻織物に似せてつくった絹、綿、化合繊の織物にも上布の名を使うことがある。上布の意味は、上等の布というのではなく、上納のための布ということで、江戸時代には武士の正装が麻織物であったため、運上などによりこれを上納させたので、これが一般的名称として使用されるようになった。
新潟県小千谷(おぢや)地方で織られる越後(えちご)上布、石川県能登(のと)半島の能登上布、滋賀県の近江(おうみ)上布、鹿児島県の薩摩(さつま)上布などがよく知られている。ただ薩摩上布は藩から上納するときの名称で、これには宮古(みやこ)上布、八重山(やえやま)上布が含まれる。もと晒(さら)したものであったが、無地染め、縞(しま)物、絣(かすり)物などができ、材料も麻から絹、レーヨン、綿などの交織で同様な風合いを出したものがつくられた。薄くてしゃりっとした感触が好まれ、夏季用の着尺地として広く使われる。
[角山幸洋]
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…日本へは,ラミーは中国,ブラジル,フィリピンから約3000t(1995)輸入された。チョマ(カラムシ)で織った夏の和服地を上布といい,越後上布,薩摩上布などがあり,また一部タイマを混織した能登上布がある。(3)タイマ 旧ソ連,ヨーロッパ,アジア(インド,中国など),南アメリカ,アメリカ合衆国で栽培される。…
…ラミーramie,マオ(真苧)ともいい,茎から靱皮繊維をとる(イラスト)。その繊維で織った布を上布(じようふ)と呼び,越後上布,小千谷縮(ちぢみ),宮古上布などが有名で,産地によって特色がある。イラクサ科の多年草で,茎は直立し,高さ1~2m。…
※「上布」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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