上毛(町)(読み)こうげ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

上毛(町)
こうげ

福岡県東端、築上郡(ちくじょうぐん)にある町。2005年(平成17)、築上郡新吉富村(しんよしとみむら)、大平村(たいへいむら)が合併して町制を施行、上毛町となった。町名は、かつて一帯が豊前(ぶぜん)国上毛郡の郡域であったことによる。東西を山国(やまくに)川と佐井(さい)川に挟まれ、山国川を挟んで東は大分県中津(なかつ)市。国道10号が通じ、東九州自動車道の上毛スマートインターチェンジがある。耶馬日田彦山(やばひたひこさん)国定公園に含まれる南部の山間部に向かって、三角形に広がるなだらかな田園地帯では、米麦作のほか、野菜を中心とする園芸農業、畜産などが行われる。柿は特産。近年は自動車関連企業の進出もみられる。江戸時代には中津藩の領地で、現在でも中津市の経済圏に属する。石室内部に線刻画が描かれる穴ヶ葉山古墳(あながはやまこふん)1号墳は国指定史跡。7~8世紀の友枝瓦窯跡(ともえだかわらがまあと)(国指定史跡)では、町内の垂水(たるみ)廃寺や遠く大分(だいぶ)廃寺(飯塚市)の瓦を焼成したとみられる。山国川河口近くにある道の駅「しんよしとみ遺跡前」は、国指定史跡の大ノ瀬官衙遺跡(だいのせかんがいせき)と隣接する、全国でも珍しい史跡一体型の道の駅である。松尾(まつお)山は求菩提(くぼて)山六峰の一峰で、古くから修験の霊山として信仰を集めた。三社神社の神前で稲作の一連の所作を行う「松尾山お田植祭」(県指定無形民俗文化財)は、修験道時代からの継承。面積62.44平方キロメートル、人口7458(2015)。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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