枢機(読み)スウキ

デジタル大辞泉 「枢機」の意味・読み・例文・類語

すう‐き【枢機】

《「枢」は戸のくるる、「機」は石弓の引き金》
物事の最も大切なところ。かなめ。要所。「組織枢機
重要な政務。「国政枢機に参画する」
ある方面との有力なつながり。縁故。てづる。
身共が親方、―あって早く承り」〈浮・新永代蔵・三〉
[類語]中核中枢枢軸機軸枢要中心しゅじくかなめはしら中軸主軸主体主力基幹根幹

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精選版 日本国語大辞典 「枢機」の意味・読み・例文・類語

すう‐き【枢機】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「すうぎ」とも ) ( 「枢」は戸の開閉装置のくるる、「機」は石弓の引き金。ともに大切な場所であるところから ) 物事の肝心なところ。かなめ。肝要。枢要。
    1. [初出の実例]「偏恩裒讚神筆麗、謬失枢機味所宜」(出典:凌雲集(814)賀賜新集兼謝〈小野岑守〉)
    2. 「世を静め国を治め給ふ枢機(スウギ)なれば」(出典:太平記(14C後)二四)
    3. [その他の文献]〔易経‐繋辞上〕
  3. 国家の中心となる大切な政務や機関。また、それにたずさわる人。
    1. [初出の実例]「替揚帝猷、出則奉輿、入則掌枢機」(出典:家伝(760頃)下)
    2. 「クニノ sûqi(スウキ)〈訳〉国の柱、支柱」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    3. [その他の文献]〔漢書‐魏相伝〕
  4. 江戸時代、京坂地方で血統をいった。家柄血筋。〔男重宝記(元祿六年)(1693)〕
  5. 有力なある方面との身近なつながり。縁故。てづる。つて。
    1. [初出の実例]「すうきをもって親立へ、宜敷勘当わびなんに」(出典:浄瑠璃・椀久末松山(1710頃)下)
    2. 「たとへ、れそのない者でも、すうき次第で助かった所が、追放か流し者」(出典:歌舞伎・千代始音頭瀬渡(1785)序幕)

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普及版 字通 「枢機」の読み・字形・画数・意味

【枢機】すうき

かなめのところ。また、その地位。〔漢書、孔光伝〕そ樞を典(つかさど)ること十餘年、法度を守り、故事を修め、~指の合するを希(ねが)はず。

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