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中生植物 ちゅうせいしょくぶつmesophyte

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中生植物
ちゅうせいしょくぶつ
mesophyte

生育環境,ことに水分についての要求が極端でなく,普通の条件で生育する大多数の植物をいう。なお,中性植物の文字は,開花が日長で左右されない neutral plantの訳語にあてることになっている。

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デジタル大辞泉の解説

ちゅうせい‐しょくぶつ【中生植物】

乾燥地でも湿地でもない、普通の環境で生育する植物。日本の野生植物の大部分がこれに相当。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうせいしょくぶつ【中生植物 mesophyte】

乾燥地でも湿地でもない適湿な普通の土地に生育する植物。生育場所の水分条件によって植物を分類した時に,中生植物は乾生植物,湿生植物hygrophyte,水生植物hydrophyte,塩生植物のいずれにも入らない中間的な場所に生育する植物で,最も多くの植物が当てはまる。水分条件に関して特殊化した共通な形態的・生理的特徴はみられない。【藤田 昇】

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大辞林 第三版の解説

ちゅうせいしょくぶつ【中生植物】

乾燥地でも湿潤地でもない、通常の環境に生育する植物。適度な気温と降水に恵まれた山野に生育する植物。日本の野生植物はほとんどこれに属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中生植物
ちゅうせいしょくぶつ

中庸の水分条件のもとで生育する植物で、乾生植物や水生植物に対応する。中生植物に含まれる植物はきわめて多いため、中生植物としてとくに区別する場合は少ない。形態的には地上部の発達がよく、中程度の厚さの広葉をもち、とくに多肉形態や貯水組織、呼吸根などをもつことはない。森林植物ではタブノキ、シラカシ、ブナ、イタヤカエデ、ハルニレ、シロダモ、アオキ、ヤブラン、ツクバネソウなどがあげられる。一般に中生植物は、種間の生存競争が強く、中庸立地を生態的な最適域として生活しうる能力をもつ種であると解釈される。[奥田重俊]

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世界大百科事典内の中生植物の言及

【光周性】より

…【正木 進三】
[植物における光周性]
 光周性に依存する植物の現象としては花芽形成,茎の伸長,休眠,落葉などが知られているが,とりわけ花芽形成についてよく研究されている。植物には日長が短くなると花芽形成をし,花成に至る短日植物,日長が長くなると花成する長日植物,日長とは無関係に花成する中生植物などがある。短日植物のオナモミでは8.5時間以上の連続した暗期が与えられたときに花成が誘導されるので,暗期中に花成促進物質ができると考えられている。…

※「中生植物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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