亜硫酸ガス(読み)ありゅうさんガス

百科事典マイペディアの解説

亜硫酸ガス【ありゅうさんガス】

化学式はSO2。比重2.264(空気=1),融点−75.5℃,沸点−10.0℃。二酸化硫黄。無色で刺激臭のある有毒気体。水に溶け,亜硫酸をつくる。還元性があり,水分があると漂白作用を示す。還元剤として用いられ工業的には硫酸の製造原料,繊維の漂白,紙パルプ製造工程などで使用。天然には火山ガス,鉱泉などに含まれ,硫化水素と反応して硫黄を生ずる。工業的には黄鉄鉱や黄銅鉱などの硫化鉱または硫黄を焼いてつくる。気体は粘膜を刺激し,濃ければのどや胸をいため呼吸困難となる。石油や石炭を燃料とする火力発電所や工場の排ガスなどに含まれ,公害問題となった。日本では排煙脱硫方式の技術が確立され,公害対策基本法による環境基準にしたがって亜硫酸ガスの除去回収が行われている。
→関連項目硫黄鉱害工業中毒製錬大気汚染脱硫

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大辞林 第三版の解説

ありゅうさんガス【亜硫酸ガス】

気体の二酸化硫黄の俗称。

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世界大百科事典内の亜硫酸ガスの言及

【硫黄酸化物】より

…硫黄の酸化物の総称であるが,おもに,硫黄Sを含んだ化石燃料の燃焼により二酸化硫黄SO2(亜硫酸ガス)や三酸化硫黄SO3の形で発生し,エーロゾルに吸着したり硫酸などの酸化物となって大気中に存在する。SO2は300~500ppmの濃度で短時間のうちに胸痛,意識混濁などの中毒症状を生じさせ,1.6ppmで健康人の上気道粘膜を刺激して可逆的な気管支収縮を発生させる。…

【二酸化硫黄】より

…化学式SO2。俗に亜硫酸ガス,無水亜硫酸と呼ばれる。硫黄あるいは硫黄化合物を燃焼させると生ずるが,実験室では亜硫酸ナトリウムまたは亜硫酸水素ナトリウム水溶液に強酸を加えて発生させる。…

※「亜硫酸ガス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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