コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

交通投資 こうつうとうし

2件 の用語解説(交通投資の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

こうつうとうし【交通投資】

交通サービスは衣食住と並んで,われわれの生活の基本的部分を構成している。個人の欲求が多様化し,産業構造に大きな変化がみられる今日,これに対応した交通サービスへの要請はますます高まっている。交通投資は交通サービスのための資本形成であるが,その果たす役割は現代社会においていっそう大きくなっているといえよう。交通サービスの水準は,交通事業者の自由裁量だけにゆだねておいたならば十分とはなりにくい。したがって,そこに政府ないし政府関係機関が介在してくるのが一般的である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

交通投資
こうつうとうし

道路、鉄道、空港、港湾などの交通社会資本インフラ)の建設に資金を投入し、それらの整備を行うこと。運送会社がトラックを購入したり、バス会社が営業所を新設したりすることなどは、その企業からみれば投資であるが、これらは通常交通投資には含まれない。
 交通投資には、小規模なものでは道路の交差点改良事業から、大規模なものではいわゆるリニア中央新幹線の建設までいろいろなものがある。それらは総じて社会的な影響が大きいために、政府や地方自治体がその整備に関与することが多く、そのためいわゆる「公共事業」として位置づけられることが多い。そのマクロ経済的な影響を期待して、政府が雇用拡大や景気刺激のために交通投資を行うこともある。また、大規模な交通投資の場合は必要となる資金が多額に上り、交通需要予測も不安定になりやすいのでリスクが高く、民間企業に任せておいては交通投資が進まない場合もある。
 一般道路への投資は税金が投入されるし、大規模交通投資の場合には政府からの補助金なども多額になるので、その交通投資が社会的にみて望ましいものであるかどうかを事前にチェックする必要がある。そのために、費用対効果分析を行って、その投資が適切なものであるかどうかを見極めることが義務づけられている。分析に使用される代表的な手法は費用・便益分析であるが、そのほかにも空間的応用一般均衡分析などの手法も併用されることがある。
 交通投資については、財政制約の厳しい政府では資金面の不足が懸念され、また公的部門による投資では民間部門が有する経営センスの欠如が懸念されるために、民間の資金とその活力を導入しようとPFI手法が交通投資にも多く取り入れられつつある。
 日本の場合は、経済が成熟し、高速道路、新幹線や空港などは、ほとんどネットワークが完成したといわれることがある。しかしその一方で、すでに建設された施設の老朽化が進んでおり、それらの更新を含めて交通投資をどのように進めるのかが今後の課題となっている。[竹内健蔵]
『山内弘隆・竹内健蔵著『交通経済学』(2002・有斐閣) ▽杉山武彦監修、竹内健蔵・根本敏則・山内弘隆編『交通市場と社会資本の経済学』(2010・有斐閣)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

交通投資の関連キーワードサービス産業衣食住サービスキープサービスダウンポイントサービスサービスゲームセカンドサービス流通サービスロングハイサービスカットサービス

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

交通投資の関連情報