人知れず(読み)ヒトシレズ

デジタル大辞泉 「人知れず」の意味・読み・例文・類語

ひと‐しれ◦ず【人知れず】

[連語]
人に気づかれない。「―◦ず悩む」「―◦ぬ苦労
だれも思い及ばないほどひどい。
「―◦ずかれこれ恥をさらし候ふも」〈平家・一〇〉
[類語]秘密内密内証ないしょ内証ないしょう内内ないない隠密おんみつ極秘ごくひ厳秘げんぴ丸秘まるひ機密枢密すうみつ天機機事密事秘事暗部隠し事秘め事みそか事内証ないしょ秘密裡内緒内分非公開非公式暗に暗暗裏陰ながらこっそりそっと秘中の秘ひそみそ

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精選版 日本国語大辞典 「人知れず」の意味・読み・例文・類語

ひと【人】 知(し)れず

  1. 人に知られないで。人目につかないように。ひそかに。
    1. [初出の実例]「吾が恋ふる 千重の一重も 人不令知(ひとしれず) もとなや恋ひむ 息の緒にして」(出典万葉集(8C後)一三・三二七二)
  2. 思いもよらず。思いがけず。
    1. [初出の実例]「か様に人しれずかれこれ恥をさらし候も」(出典:平家物語(13C前)一〇)

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