デジタル大辞泉 「密か」の意味・読み・例文・類語 ひそ‐か【▽密か/▽窃か/▽私か】 [形動][文][ナリ]1 人に知られないように物事をするさま。「―に計画する」「―に思いを寄せる」2 公のものを私物化するさま。「(清盛ハ)ほしいままに国威を―にし」〈平家・四〉[類語]こっそり・忍びやか・そっと・秘密・内内うちうち・内内ないない・内輪・内部・内密・内幕・内裏うちうら・内緒・内証・内分・内聞・内情・内実・隠密おんみつ・極秘ごくひ・厳秘げんぴ・丸秘まるひ・機密・枢密すうみつ・天機・機事・密事・秘事・暗部・隠し事・秘め事・密みそか事・内緒ないしょ事・秘中の秘・密みそか・秘めやか みそか【▽密か】 [形動ナリ]人に知られないようにこっそりするさま。ひそか。「人にも知らさせ給はで、―に花山寺におはしまして」〈大鏡・花山院〉[類語]こっそり・忍びやか・そっと・秘密・内内うちうち・内内ないない・内輪・内部・内密・内幕・内裏うちうら・内緒・内証・内分・内聞・内情・内実・隠密おんみつ・極秘ごくひ・厳秘げんぴ・丸秘まるひ・機密・枢密すうみつ・天機・機事・密事・秘事・暗部・隠し事・秘め事・密みそか事・内緒ないしょ事・秘中の秘・密ひそか・秘めやか 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「密か」の意味・読み・例文・類語 ひそ‐か【密か・窃か・竊か・秘か・潜か・陰か・私か】 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「か」は接尾語 )① 人に知られないようにするさま。(イ) 人に見聞きされないようにするさま。こっそり。[初出の実例]「宴嘿(ヒソカニシテ)浄屋に居(す)ゑ〈興福寺本訓釈 宴嘿 上依爾反 下目反 二合比曾加爾之天〉」(出典:日本霊異記(810‐824)上)「又京都に帰り上りひそかに住す」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)(ロ) 自分の心の中で、人知れず、思ったり、考えたりするさま。内々。[初出の実例]「秘(ヒソカニ)心に自ら念ずらく」(出典:石山寺本金剛般若経集験記平安初期点(850頃))(ハ) 仲間だけで、外にもれないように、小声で話したりするさま。[初出の実例]「優婆塞、睇(めをみ)せて(ヒソカニ)喭(ささめ)きて曰はく〈国会図書館本訓釈 ヒソカニ〉」(出典:日本霊異記(810‐824)中)② 公的な物事を個人のものとするさま。私するさま。自分のものにするさま。[初出の実例]「平朝臣清盛公、法名浄海、ほしいままに国威をひそかにし」(出典:平家物語(13C前)四)③ 人の耳目にあまり触れないさま。(イ) あまり知られていないさま。[初出の実例]「林勘兵衛といふ名は、ひそかにしてのたのし屋也」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)一)(ロ) 人目につかないさま。[初出の実例]「座敷は申付て置たが、ひそかな所がよいぞ」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)三)密かの補助注記漢文訓読系の文章の用語で、和文系の文章ではおもに「みそか」を用いた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by