介添・介副(読み)かいぞえ

精選版 日本国語大辞典 「介添・介副」の意味・読み・例文・類語

かい‐ぞえ ‥ぞへ【介添・介副】

〘名〙 (「かい」は「かき」の変化した語。「介」はあて字。「かいそえ」とも)
① 付き添って世話をすること。また、その人。後見。介錯(かいしゃく)
太平記(14C後)一三「かい副(ゾヘ)の侍二人をば、烏帽子花田のうち絹を重ねて」
嫁入りのとき、新婦に付き添って世話をすること。また、その女。かいぞえ女。
浮世草子・好色一代女(1686)四「或時中の嶋何屋とかやへ替添(カイゾヘ)せしが」
笠懸、犬追物などが催されるとき、射手を助けて事を行なうこと。また、その人。
※笠懸日記‐上(古事類苑・武技九)「かいぞへの者は、射手装束のむすびめ、又とぢめ、弓矢等にいたる迄能あらためて出たたせ申也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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